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「非課税枠を捨ててでも、特定口座でレバナスを積み立て続けるべきか」
2024年1月の新NISA開始を前に、この問いを何週間も抱えてた。
レバナス歴4年・横浜市在住・50歳営業職。
子供3人を1馬力で養う会社員。
ネットには「特定×レバナスはNISA×等倍に税金を考慮しても勝つ」という試算もあれば、「素直にNISAを使え」という意見もある。
正直、どっちももっともらしい。
この記事では、自分が実際に選んだ「二本立て」の結論と、その根拠になった税金の計算、そして2年半運用したいまの答え合わせを出していく。
📋 この記事でわかること
- 特定口座とNISAの税金差を実額で計算するとどうなるか
- 「特定×レバナス>NISA×等倍」が成り立つ条件と崩れる条件
- レバナス民の私が選んだ「二本立て」の中身
- 2年半後の答え合わせ(レバナス+156% vs FANG+54%の実数)
結論:私は「特定でレバナス継続+NISAでFANG+」の二本立てにした
先に結論から。
NISAは捨てなかった。
レバナスへの積立は特定口座で継続。
新NISAの枠は、毎月5万円+年初60万円でFANG+(iFreeNEXT FANG+インデックス)に使ってる。
「どっちか」じゃなく「どっちも」。
ただし、役割を分けて。
この形に落ち着いた最大の理由が、税金の計算だった。
「攻めこそ非課税にすべきでは?」
そう思うかもしれない。
自分が逆にした理由は、NISAの制度上の弱点にある。
NISAの損失は、特定口座の利益と損益通算できない。
損失の繰越控除もできない。
つまり、大きく減る可能性のある商品をNISAに入れると、減ったときに非課税メリットがまるごと死ぬ。
振れの大きいレバナスは、損益通算の効く特定口座に。
NISAには「長期で育つ前提」の商品を。
これが自分の整理。
税金の差を実額で見る
特定口座の利益には、20.315%の税金がかかる。
NISAはゼロ。
文字にすると当たり前だけど、実額にすると迫力がちがう。
| 利益確定額 | 特定口座の税金 | NISAの税金 | 手取りの差 |
|---|---|---|---|
| 100万円 | 約20.3万円 | 0円 | 約20.3万円 |
| 300万円 | 約60.9万円 | 0円 | 約60.9万円 |
| 500万円 | 約101.6万円 | 0円 | 約101.6万円 |
| 1,000万円 | 約203.2万円 | 0円 | 約203.2万円 |
自分のNISA口座のFANG+は、いま含み益約181万円(2026年7月時点)。
もしこれが特定口座なら、将来の利益確定時に約36.7万円が税金で消える計算。
積立を続けて利益が膨らむほど、この差は複利的に開いていく。
ここが「NISAを捨てる」案を退けた決定打だった。
特定口座の利益にかかる税金は、同じ口座の含み損と相殺すれば減らせる。
含み損の米国ETFを売って、その年の売却益の税金を0円にした手順は特定口座の損出しは何株売ればいい?売却益の税金を0円にした実例に書いてる。
💡 ポイント
「特定×レバナスがNISA×等倍に勝つ」試算が成り立つのは、レバナスのリターンが等倍を税金差(約20%)以上、継続的に上回る場合だけ。
右肩上がりの相場では、そうなりやすい。
一方、レンジ相場ではレバナスは減価で等倍に負けることがあって、その場合は税金差のぶんだけ二重に負ける。
つまりこの賭けは「相場環境への賭け」であって、いつでも成り立つ法則じゃないってこと。
✅ おすすめの理由
二本立てなら、この賭けに片張りしなくて済む。
上昇相場では、レバナスが伸びる。
レンジ・下落局面では、非課税のFANG+側が相対的に守ってくれる。
「どっちの相場が来ても後悔が小さい」
これが、二本立てを選んだ本当の理由。
2年半後の答え合わせ:レバナス+156% vs FANG+54%
「で、実際どっちが正解だったの?」
自分の実数で答える。
2026年7月16日時点で、特定口座のレバナスは損益率+156.3%、NISAのFANG+は+54.0%。
数字だけ見れば、レバナスの圧勝に見える。
でも、レバナスは2021年からの4年分、FANG+は2024年からの2年半分なので、単純比較はできない。
大事なのはここから。
レバナスの含み益約1,623万円には、利益確定時に約330万円の税金がかかる。
FANG+の含み益181万円は、まるごと手取り。
もし当時「NISAを捨てて全部レバナス」を選んでたら、攻めの資産は増えたかもしれないけど、非課税の器はゼロのまま。
逆に「全部NISA」なら、攻めの伸びを逃してた。
二本立てにしたことで、どっちの後悔も半分で済んでるってわけ。
もうひとつ、二本立てには数字に表れない効果があった。
相場が荒れた月でも、「少なくともどっちかは役割を果たしてる」と思えること。
2026年3月の急落でFANG+の含み益が+16.3%まで縮んだときも、「非課税の器は無傷で残ってる」と考えられた。
続けるための心理的な支えとしては、これがいちばん効いてるかもしれない。
二本立ての実際の配分と運用ルール
ルールはシンプル。
①毎年、NISA枠(毎月5万円のつみたて+年初60万円の増額)を最優先で埋める
②特定口座のレバナス・トリプル積立は、その残りの余力で続ける
③どっちも売らない
買う日も金額も、すべて自動設定。
自分が手を動かすのは、年1回、増額月の設定を見直すときだけ。
判断の回数を減らすほど、続けるのは楽になる。
口座は用途で分けてる。
メインは松井証券で、NISAのFANG+と特定口座のレバナス・トリプルをまとめて管理。
ほかにSBI証券・マネックス証券などにも2021年からの古いポジションが残ってて、合算するとレバレッジ型が資産の過半を占める。
だからこそNISA側は倍率なしのFANG+にして、「これ以上レバレッジを重ねない」という線を引いてる。
この口座の使い分けにたどり着くまでに、4社すべてを試した。
その過程はSBI・楽天・松井の違いをまとめた記事に書いてる。
特定口座とNISAをどこに置くかで迷ってる人向け。
税金の補足もしておく。
20.315%の内訳は、所得税15.315%(復興特別所得税含む)+住民税5%。
そして課税されるのは、売却して利益が確定したときだけ。
含み益のまま保有してるかぎり、税金は発生しない。
「売らない」戦略は、結果的に課税の繰り延べにもなってる。
これも、レバナスを特定口座で持ち続けられる理由のひとつ。
出口の順番も、先に決めてある。
将来取り崩すときは、課税される特定口座から先に使う。
非課税のNISAは、できるだけ長く温存して育てる。
非課税の複利を最後まで残すのが定石だから。
順番を先に決めておけば、取り崩し期に入ってから相場を見て迷うことも減る。
「いつ・どっちから使うか」まで含めて設計する。
それが二本立ての完成形だと考えてる。
⚠️ 注意点・デメリット
- 二本立ては資金が2方向に分かれるので、どっちか一点張りより「当たったときの爆発力」は落ちる
- 特定口座のレバナスには、含み益に将来の税負担が乗ってる(見た目の評価額より手取りは少ない)
- レバナスの減価・暴落リスクは、二本立てにしても消えない(自分は2022年に6割の下落を経験)
- NISAの年間投資枠には上限があって、攻め資金が大きい人は結局特定口座も併用になる
✔️ こんな人におすすめ
- レバナスを続けたいが、NISAの非課税も捨てたくない人
- 「相場がどちらに転んでも後悔を小さくする」設計を優先したい人
- 攻め(特定)と非課税(NISA)を口座で分けて管理できる人
- 15年以上の運用期間を確保できる人
よくある質問
Q. 特定口座のレバナスを売ってNISAに移すべき?
A. 移管はできないので、「売って買い直す」ことになる。
その時点で、含み益に課税される。
自分は税負担を先に確定させたくないので売らず、新規の積立先だけNISAに切り替えた。
含み損中の人は損出しと合わせて検討の余地があるけど、ケースバイケース。
Q. 二本立ての比率はどう決める?
A. NISA枠(年360万円が上限)を先に埋めて、余力を特定のレバナス積立に回す順番にしてる。
非課税の器から先に満たすのが原則、というのが自分の考え。
Q. FANG+ではなくオルカンやS&P500でもいい?
A. まったく問題ない。
むしろ、値動きに慣れてない人はそっちが無難。
自分がFANG+を選んだのは、レバナスで値動き耐性がついてたから。
この選び方は人を選ぶ。
Q. 50歳からでも二本立てにする意味はある?
A. 自分自身、50歳のいまも続けてる。
運用期間は「退職まで」じゃなく「そのお金を使うまで」。
60代・70代でも使わない資金の運用は続くので、15年以上の時間軸は十分に確保できると考えてる。
年齢を理由に、非課税の器をあきらめる必要はない。
Q. 家族の口座でも同じ戦略にすべき?
A. そうとはかぎらない。
値動きへの耐性は人それぞれ。
うちの妻は、レバレッジ型の値動きを見るだけで不安になるタイプ。
だから家族の口座は、オルカンなどのコア型だけにしてる。
二本立ては、「本人が2022年級の下落を許容できる」ことが前提の設計ってこと。
📝 まとめ
- 特定口座の利益には20.315%課税。利益500万円なら手取り差は約101.6万円
- 「特定×レバナスが勝つ」は右肩上がり限定の賭け。レンジ相場では二重に負ける
- 私は特定でレバナス継続+NISAでFANG+の二本立て。どちらの相場でも後悔を半分にする設計
- 2年半の実績はレバナス+156.3%/FANG+54.0%(期間が違うので参考値)。答えは「どちらも持つ」だった
迷ってるあいだ、非課税の器は1円も働いてくれない。
器だけ先に作って、比率はあとから調整する。
それが、4年レバナスと付き合ってきた自分の答え。
※本記事は筆者個人の体験と一般的な税制情報に基づくもので、特定商品の推奨や個別の税務助言ではありません。税制は変更される場合があります。投資判断はご自身の責任で行ってください。


