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✅ この記事はこんな方に向けて書いています
- 新NISAを始めたいけど、楽天証券・SBI証券・松井証券のどれにすればいいか迷っている
- 違いがよくわからないまま、なんとなく選ぼうとしている
- 初心者でも失敗しない証券会社の選び方を知りたい
新NISAを始めようと調べると、必ず出てくる3社があります。
楽天証券・SBI証券・松井証券。
どれも「おすすめ」と書かれていて、正直どれが自分に合っているのかわからない……そんな状態で止まっていませんか?
この記事では、「投資のことよくわからない40代」目線で3社を比較しました。スペックの羅列ではなく、「どんな人がどの会社を選べばいいか」を中心にまとめています。
📚 このシリーズの記事(40代からの新NISA入門)
- 【はじめに編】40代からNISAは遅い?始める後押し
- 【証券会社編】楽天・SBI・松井の選び方(今読んでいる記事)
- 【手順編】松井証券で新NISAを始める方法
- 【体験談編】40代が松井証券で始めた理由
iDeCoとの使い分けは こちらのシリーズで解説しています。
📋 この記事でわかること
- SBI証券と松井証券、2社に絞るならどちらか(同じFANG+で還元率が6.4倍違います)
- 松井証券と楽天証券なら、どこで判断が分かれるか
- 4社すべてに口座を開いた50歳が、NISAだけ松井に置いている理由と実績
- 正直な話:クレカ積立のポイントだけで比べると、松井は負けます
- すでに別の会社で始めている人が、変えるべきかどうかの判断材料
先に書いておくと、この記事は「始めるかどうか」を迷っている人向けではありません。2社まで絞り込んだ時点で、あなたはもう始めることを決めています。残っているのは、どちらに口座を作るかだけです。だから、比較の前提をひっくり返すような話はしません。判断に必要な数字と、選び方の基準だけを並べます。
この比較は、4社すべてに口座を開いたうえで書いています
先に立場を明かしておきます。横浜市在住、50歳の営業職。子供3人を1馬力で養う会社員です。2020年に投資を始めてから、松井証券・SBI証券・楽天証券・auカブコム(現・三菱UFJ eスマート証券)の4社すべてに口座を持ってきました。今も4社とも生きています。
よくある比較記事との違いはここです。公式サイトのスペックを並べ替えたのではなく、4つとも自分で開いて、同じように放置してみた結果を書いています。そして新NISAは松井証券に置いています。
💬 4社を放置してわかったこと
取引画面の使いやすさや取扱銘柄数は、正直どこを選んでも大差ありません。最初の1か月で慣れます。差がついたのは、放置しているあいだに勝手に増えるかどうかでした。詳しくは後半の「本当に効く3つ」に書きます。
結論:迷ったらこの2択でOK
初心者でシンプルに始めたいなら → 松井証券
ポイントや経済圏を最大化したいなら → SBI証券
楽天証券も有力ですが、今回比較した中では上記2つのどちらかを選べば失敗しません。
【比較表】楽天・SBI・松井証券の違いを一覧で確認
まず、3社の主な違いをざっと確認しましょう。
| 比較項目 | 楽天証券 | SBI証券 | 松井証券 |
|---|---|---|---|
| 初心者の使いやすさ | ◎ | △(機能多すぎ) | ◎(シンプル) |
| クレカ積立 | 楽天カード | 三井住友カード(NL) Olive | JCBカード |
| 投信保有ポイント | 楽天ポイント | Vポイント (PayPayと連携) | 松井証券ポイント (高還元) |
| 取扱銘柄数 | 多い | 最多クラス | やや少なめ(主要銘柄は網羅) |
| サポート体制 | ○ | ○ | ◎(電話・チャット充実) |
| 経済圏 | 楽天市場 楽天モバイル | Yahoo!ショッピング ソフトバンク | Amazon (一部JCBカードでポイントアップ) |
| 銀行 | 楽天銀行 | 三井住友銀行 | MATSUI Bank |
| アプリの見やすさ | ◎ | △(慣れが必要) | ◎ |
どれを選ぶべきか迷ったら
楽天ユーザー → 楽天証券
とにかくシンプルに始めたい → 松井証券
ポイント・経済圏をフル活用したい → SBI証券
初心者で迷っている方は、まずは松井証券からでOKです👇
表に1行だけ足しておきます。すでに他社で投資信託を持っていて、あとから引っ越しさせたい人は、ここを見てください。
| 他社から移してくるとき | 出ていく側の会社が1銘柄あたり3,300円前後を取ります。受け入れ側がこれを負担してくれる制度を用意している場合がありますが、申請しないと戻りません |
私は楽天証券とマネックス証券の両方から松井証券へ、合計4銘柄を移しています。そのとき払った金額と、戻ってくるまでに何をしたかは、話が長くなるので別の記事にまとめました。
そのとき払った金額と手続きの全記録はこちらです。
※公式サイトへ移動します
スペック表より、この1枚のほうが差がわかります|投信保有ポイント
比較表を見ても決められない最大の理由は、どこも「無料」で「主要な商品は買える」からです。手数料が横並びなら、差がつくのは別のところになります。
私が4社を使って一番差を感じたのが投信保有ポイント——投資信託を持っているだけで毎月もらえるポイントです。
| 証券会社 | 還元率(最低〜最高) | NISA | iDeCo | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 松井証券 | 0.0175%〜1.0% | ○ | ○ | 全銘柄対象。毎月の手動エントリーが必須 |
| SBI証券 | 0.0175%〜0.25% | ○ | × | ほぼ全銘柄。自動付与。ポイントを5種から選べる |
| マネックス証券 | 0%〜0.26% | ○ | × | ほぼ全銘柄。dポイントでも受け取れる |
| 三菱UFJ eスマート証券 | 0.005%〜0.24% | ○ | × | 低コストインデックスは一律0.005% |
| 楽天証券 | 0%〜0.053% | ○ | × | 「楽天・プラス」以外は対象外。オルカンはゼロ |
💡 ポイント
この差は「買うとき」ではなく「持っているあいだ」に毎月つきます。買付手数料はどこも無料なので比較しても差が出ませんが、保有ポイントは残高が大きくなるほど金額差が開きます。私の場合、24か月分の明細を並べたら6.4倍の差になっていました。
ただし、この表を誤読しないでください
オルカンやS&P500を1本だけ積み立てるつもりなら、松井もSBIもマネックスも横並びです(オルカンはいずれも0.0175%)。ここでは差がつきません。楽天だけが対象外でゼロになる、というのが唯一の注意点です。
差がつくのは信託報酬がそれなりに高い商品を持つ場合です。私が新NISAで持っているiFreeNEXT FANG+で比べると、こうなります。
| iFreeNEXT FANG+インデックスの還元率 | 年率 | 500万円を1年持った場合 |
|---|---|---|
| 松井証券 | 0.32% | 約16,000pt |
| SBI証券 | 0.05% | 約2,500pt |
同じ商品を同じ額だけ持っていても、松井とSBIで6倍以上の差がつきます。松井の上限が1.0%、SBIの上限が0.25%という設計の違いがそのまま出ている形です。
✅ だから選び方はこうなります
①これから買う商品を先に決める → ②その商品の還元率が高いところを選ぶ、という順番です。逆にしてはいけません。ポイント目当てで信託報酬の高い商品を選べば、還元されても差し引きで損をします。
① 松井証券|「迷わず始めたい」初心者に一番向いている
正直に言うと、私が一番おすすめしたいのは松井証券です。
理由はシンプルで、「初心者が最初に感じる不安や迷いが少ない」からです。
松井証券が向いている人
- 投資の知識がなくて、難しいことはしたくない
- とにかく早く口座を開いて積立を始めたい
- 困ったときにすぐ電話で聞けるサポートが欲しい
- 楽天・PayPay経済圏にはこだわっていない
松井証券の口座開設はスマホで完結。申込みから審査完了まで数日〜1週間ほどで、難しい手続きはありません。
また、保有している投資信託の残高に応じてポイントが貯まる「投信残高ポイントサービス」は、3社の中でも水準が高く、長期積立との相性は抜群です。
ひとつ補足しておきます。「ポイント還元ならSBI」というのは、オルカンやS&P500のような超低コストのインデックスに限った話です。信託報酬がそれなりに高い商品だと逆転します。たとえばiFreeNEXT FANG+の投信保有ポイントは松井0.32%に対してSBIは0.05%で、6倍以上の差があります(2026年8月時点)。私の実績も含めて別記事にまとめました。
✅ おすすめの理由
私が4社のうちここをNISAのメインにしたのは、機能が多いからではなく、「毎月なにもしなくても、持っているだけで還元が積み上がる」という一点です。クレカ積立をしていない私のような使い方だと、この一点が2年8か月で効いてきました。
② SBI証券|ポイント還元を最大化したい人向け
SBI証券は、クレカ積立のポイント還元率が業界トップクラスです。三井住友カード(NL)を使えば最大3%のVポイントが貯まります。
SBI証券が向いている人
- 三井住友カード・PayPayをすでに使っている
- 積立のポイント還元率を最優先にしたい
- 機能が多くてもある程度使いこなせる自信がある
取扱銘柄数は業界トップクラスで、投資に慣れてきてからも長く使い続けられる会社です。
ただし、初心者にとっては画面の情報量が多く、最初は何をどこで操作すればいいかわかりにくいという声も多いです。
③ 楽天証券|楽天経済圏ユーザーにはコスパ最高
楽天証券は、楽天市場・楽天カードをすでに使っている人にとってメリットが大きい選択肢です。
楽天証券が向いている人
- 楽天市場・楽天カードを日常的に使っている
- 楽天ポイントをNISAの積立に使いたい
- 投資初心者だが、楽天のアプリなら使いやすそうと感じる
楽天カードによる積立でポイントが貯まり、そのポイントを積立に充当することもできます。楽天経済圏をすでに使っている方には相性のいい会社です。
ただし、以前と比べてポイント還元の一部改定が行われており、「以前より少しメリットが下がった」という声もあります。楽天ユーザー以外には、積極的に選ぶ理由は少ないかもしれません。
⚠️ 正直に言います|3社で「投資結果」はほぼ変わらない
どの証券会社を選んでも、eMAXIS Slim オール・カントリーなど主要なインデックスファンドは同じものが買えます。
手数料(売買手数料)も3社ともゼロ。信託報酬もファンドで決まるため、証券会社では変わりません。
「完璧な1社を見つけてから始めよう」と考え続けるより、どれかで始めてしまうことの方が、長期的には圧倒的に重要です。
実際に私も楽天証券やSBI証券と比較しましたが、操作のシンプルさと迷わず使える点で松井証券を選びました。
証券口座選びで迷っている方は、実際に私が松井証券で新NISAを始めた体験談も参考になります。
SBI証券と松井証券、2社に絞ったらどっちがいい?
4社の話をしてきましたが、実際に最後まで迷うのはたいていこの2社です。自分が持っている投資信託の還元率を一度でも調べた人なら、もう薄々気づいているはずです。同じ商品を持っていても、置き場所で戻ってくる額が違う。ではどちらを選ぶべきか。
結論から言うと、分かれ目は1つだけです。「持っているだけでもらうか、積み立てるときにもらうか」。この2社は、ポイントを配る場所が違います。
| 比べる場所 | 松井証券 | SBI証券 |
|---|---|---|
| 持っているだけ(iFreeNEXT FANG+) | 年0.32% | 年0.05% |
| 持っているだけ(eMAXIS Slim 全世界株式) | 年0.0175% | 年0.0175% |
| 還元率の上限 | 年1.0% | 年0.25% |
| クレカ積立(年会費無料カード) | 最大1.0%(JCB) | 0.5%(三井住友NL) |
| クレカ積立(上位カード) | — | 2.0%(プラチナプリファード) |
💬 実際どうなのか
私は松井証券で、投資信託を持っているだけで受け取ったポイントを24か月分そろえました。合計283,504ポイント、直近1年だけで161,959ポイントです。現金を1円も足していません。ただしこれは信託報酬が高めの商品を持っているからで、オルカンだけを積み立てている人にこの額は出ません。同じ表の2行目を見てください。低コストのインデックスは、松井もSBIも0.0175%で横並びです。
そして、自分の結論に不利なことも先に書いておきます。クレカ積立のポイントだけで比べると、私が選んだ松井証券はSBI証券に負けます。三井住友カード プラチナプリファードを持っている人なら、月10万円の上限まで積み立てて年24,000ポイント。松井のJCBは最大1.0%なので年12,000ポイントです。すでにその上位カードを使っている人が、私の話を読んで松井に移す理由はありません。
✅ 2社で迷ったときの決め方
オルカンやS&P500など低コストのインデックスだけを積み立てるなら、どちらでも差はほぼ出ません。クレジットカードで積み立てる予定があり、年会費のかかる上位カードを持っているならSBI証券。信託報酬が高めの商品を長く持つ予定なら松井証券。そこだけで決まります。
松井証券と楽天証券なら、どこで判断が分かれるか
こちらはもっとはっきりしています。楽天経済圏を使っているかどうか、それだけです。
楽天証券の投信保有ポイントは0%〜0.053%で、eMAXIS Slim 全世界株式などの主要な低コストインデックスは対象外です。持っているだけで戻ってくる分に期待はできません。その代わり、楽天カードでの積立や楽天市場での買い物と合わせて考えると、生活全体では強い。私は楽天経済圏をほとんど使っていないので、この土俵では比べられませんでした。
逆に言えば、すでに楽天モバイル・楽天カード・楽天市場を日常的に使っている人は、証券だけ切り離して考えないほうがいいと思います。ポイントが1か所に集まる価値は、私の口座では測れない部分です。
4社使ってわかった、証券会社選びで本当に効く3つ
比較項目は無数にありますが、あとから効いてくるのは3つだけでした。残りは慣れの問題です。
① NISA口座は1人1つしか持てない
普通の証券口座(特定口座)は何社でも持てます。私が4社持てているのもそのためです。ところがNISA口座だけは、すべての金融機関を通じて1人1口座。ここだけは分散できません。
しかも変更のルールが厳しい。1年に1回まで、手続き期間は前年10月1日〜当年9月30日、そしてその年に1円でも買付をしていたら、その年の変更はできません。変更しても、いま持っている資産は元の会社に置いたままです。
つまり「とりあえずどこかで始めて、あとで移せばいい」が一番効かないのがNISAということです。最初に決めるべきなのはここだけで、あとは正直どうにでもなります。
② 放置しているあいだに増えるかどうか
4社を同じように放置していて、はっきり差が出たのがここでした。松井だけが「持っているだけで毎月ポイントが入り、それを自動で投資信託の買付に回せる」状態になっていた。
私の口座では直近12か月で16万1,959ポイント、24か月の累計で28万3,504ポイントが戻ってきています。現金は1円も追加していません。ただし毎月のエントリーを忘れるとゼロなので、ここは手放しで褒められるわけではありません。
③ 自分が続けられる画面かどうか
地味ですが、これが一番大きいかもしれません。SBIは機能が多すぎて、投資信託を積み立てるだけの人には情報量が過剰です。慣れれば強力ですが、最初の1年で挫折する理由にもなります。
松井の画面はシンプルで、逆に「これしかできないの?」と感じる人もいるはずです。投資信託の積立しかしないなら、できないことが多いほうがむしろ迷いません。個別株やIPOに手を出したくなったら、そのとき別の口座を作れば済みます(NISAと違って何社でも持てます)。
✔️ 私の実際の使い分け
- 松井証券=新NISA(FANG+)とメインの投資信託。放置枠
- SBI証券=情報を見る用。取扱いが多いので調べものに使う
- 楽天証券=楽天ポイントの受け皿として少額
- 三菱UFJ eスマート証券=最初に作った名残。ほぼ動かしていない
4つも要りません。NISAを置く1社を決めて、必要になったら足す——この順番で十分です。
⚠️ 以下に当てはまる方は慎重に検討してください
- 低コストのインデックスだけを積み立てる予定の人。松井もSBIも0.0175%で横並びなので、ポイントを理由に選ぶ意味はほとんどありません
- すでに三井住友カード ゴールドNL・プラチナプリファードを使っている人。積立時の還元でSBI証券のほうが多く受け取れます
- 毎月の操作を続けられない人。松井の投信残高ポイントは毎月末までのエントリーが要件で、忘れた月は0ポイントです
- 楽天経済圏を日常的に使っている人。証券口座だけを切り離して比べると、生活全体では損をする可能性があります
- ポイントを基準に商品そのものを選び替えようとしている人。還元率が高い商品は信託報酬も高いので、順序を逆にすると本末転倒になります
正直なところ、証券会社だけで選ぶと間違えます
ここまで4社を並べておいて言うのも何ですが、証券会社だけを切り出して比べるのは、あまり筋のいい選び方ではありません。いまのネット証券は、単体の商品ではなく、銀行・カード・スマホ・ECとセットの「経済圏」の入口として設計されているからです。
私が4社に口座を開いたのも、もとをたどれば理由はそこでした。数年前、各社がクレジットカード積立のポイント還元を競い合っていた時期に、とりあえず全部の証券会社で口座を作って、実際に積み立ててみたのです。当時はそれが楽しかった。だからこの記事は「調べて書いた比較」ではなく、「全部やってみて、いま手じまいしている途中の記録」になっています。
4つの経済圏と、その入口になっている証券会社
| 経済圏 | 証券 | 銀行 | カード・その他 |
|---|---|---|---|
| ドコモ | マネックス証券 | ドコモ銀行 | dカード/ドコモのスマホ |
| 楽天 | 楽天証券 | 楽天銀行 | 楽天カード/楽天市場/楽天モバイル |
| Vポイント+PayPay | SBI証券/PayPay証券 | 三井住友銀行(Olive)/SBI新生銀行/PayPay銀行 | 三井住友カード/アプラス/PayPayカード/Yahoo!ショッピング/ソフトバンク |
| Ponta | 三菱UFJ eスマート証券 | 三菱UFJ銀行/auじぶん銀行 | 三菱UFJカード/au PAYカード/auのスマホ |
この地図は、いまも動いています。auカブコム証券は2025年2月に三菱UFJ eスマート証券へ社名が変わりました。ドコモは2026年8月3日にドコモ銀行を始めていて、マネックス証券との連携をこれから深めていくと発表しています。比較記事を書いた1年後には、前提がずれているという世界です。
経済圏の厚みで並べると、順番はこうなります
- SBI証券(Vポイント+PayPay圏)— 銀行・カード・EC・スマホがすべて揃っていて、面としていちばん厚い
- 楽天証券(楽天圏)— 市場・カード・銀行の連携が古くからあり、日常の買い物と直結している
- マネックス証券(ドコモ圏)— 銀行が2026年に立ち上がったばかりで、これから厚くなる可能性がある
- 三菱UFJ eスマート証券(Ponta圏)— 銀行の規模は大きいが、証券としての魅力は他の3つに比べると薄い
この順位に松井証券は入っていません。松井は経済圏を持っていないからです。持っているのは松井バンクと、投信を持っているだけで貯まるポイントだけです。
それでも私が松井に寄せる理由:ポイントも経済圏も、私はバラけている
経済圏の設計がよくできているのは事実です。ただ、それは「その経済圏の中で生活している人」にとっての話でした。私の場合はこうです。
- スマホは格安SIM。キャリアの経済圏に属していない
- ネットの買い物はYahoo!ショッピングとAmazonの併用
- 普段のカードは場面で使い分けていて、1枚に寄せていない
- 結果、ポイントがそれぞれ別の場所に少しずつ貯まっている
この状態だと、どの経済圏に乗っても還元の一番おいしいところに届きません。スマホを乗り換え、カードを1枚に絞り、ECも1つに寄せて、はじめて満額になる設計だからです。私はそこまでやる気がありませんでした。
もう1つ、これが大きいのですが、経済圏の条件は本当によく変わります。還元率、対象カード、上限額、エントリーの要否。数年おきに組み替えが起きます。追いかけ続けられる人には有利な仕組みですが、追いかけない人にとっては、気づいたら不利になっている仕組みでもあります。
だから私は、松井証券と松井バンクに寄せていくつもりです。経済圏の外にいる人間にとっては、「持っているだけで積み上がる」という一本の条件のほうが、結果的に取りこぼしが少なかったからです。
💡 ポイント
自分がどれを選ぶべきかは、証券会社の比較表ではなく「いま使っているスマホ・クレジットカード・よく使うECサイト」を3つ書き出すと、だいたい決まります。3つが同じ経済圏にそろっている人は、その経済圏の証券会社が正解です。バラバラだった人は、経済圏を持たない選択肢が向いています。
結局、誰にどの証券会社が向いている?
まとめると、次のように考えると選びやすいです。
| こんな人には | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| とにかく簡単に始めたい・サポートが欲しい | 松井証券 | シンプルUI・電話サポート充実 |
| 三井住友カードを使っている・ポイント重視 | SBI証券 | クレカ積立最大3%還元 各種ポイント連携◎ |
| 楽天市場・楽天カードをよく使う | 楽天証券 | 楽天経済圏との相性◎ |
| どれにすればいいかわからない | 松井証券 | 迷ったときの「とりあえず」に最適 |
✔️ こんな人におすすめ
- スマホ・カード・ECがそれぞれ別の会社に散らばっている人
- クレジットカードでの積立を使う予定がなく、銀行引き落としか入金で積み立てるつもりの人
- 毎月ログインして条件を最適化するより、設定したら放置したい人
- 投資信託を長く持つつもりで、買うときより持っているあいだのコストを重く見る人
逆に、この会社が向かない人もはっきりしています。4社を実際に使ったうえで、松井が負けていると感じた点を3つ書きます。
⚠️ 4社を使った私が、松井の弱いと思うところ
- 自動で取り崩す仕組みが見当たりません。SBI・楽天・マネックスには、投資信託を毎月決まった額だけ自動で売ってくれる定期売却のサービスがあります。松井の解約は金額指定・数量指定・全解約を都度おこなう形です(2026年8月時点で公式サイトを確認した範囲)。これから取り崩し期に入る人には、はっきり不利です
- 画面の作りは一番ではありません。資産推移のグラフや売買のしやすさで言えば、私が使った4社ではマネックスと楽天が頭ひとつ抜けています。SBIは可もなく不可もなく。私は「見やすいから松井」で選んだのではなく、還元の条件で選んでいます
- クレカ積立のポイントでは勝てません。三井住友カードや楽天カードで毎月積み立てるつもりの人は、その一点だけならSBIか楽天のほうが有利です
3つ目については補足があります。私はそのクレカ積立を、数年やったうえで今月でたたむところです。理由を書くと長くなるので別記事にしましたが、ひとことで言うと「もらえるポイントには上限があるのに、そこに毎月の手間とリスクを置いていた」という話です。
私が松井に寄せているのは、これらを踏まえたうえで「経済圏に属していない人間にとっては、持っているだけで積み上がる条件が一番取りこぼしが少ない」と判断したからです。逆に言えば、すでにどこかの経済圏で生活していて、しかも数年内に取り崩しを始める予定がある人は、無理にこちらを選ぶ理由はありません。
なお私は、NISAは松井1本にしつつ、普通の口座は4社とも残しています。それぞれの役割分担はこちらにまとめました。
すでに別の会社で始めている人は、変えられるのか
ここまで読んで「もう別の会社で始めてしまった」と思った方へ。NISA口座は1人1つですが、年単位で金融機関を変えることはできます。手続きの期限は変更したい年の9月30日まで、そしてその年に1円でも買付があると、その年の変更はできません(翌年分としてなら申し込めます)。
いちばん心配されるのは「いま持っている商品はどうなるのか」だと思います。売る必要はありません。変更前の金融機関のNISA口座で、非課税のまま持ち続けられます。私自身、旧NISAをマネックス証券に置いたまま新NISAだけ松井証券に移していて、旧口座の約240万円はいまも非課税で残っていて、2026年8月時点で約733万円になっています。制度の詳細は金融庁のNISA特設ウェブサイトでも確認できます。
⚠️ 動くなら、逆算するとタイムリミットは今月です
- 手続きの期限は変更したい年の前年10月1日から、その年の9月30日まで。2026年分なら2026年9月30日
- その年にNISA口座で1円でも買付していると、その年の変更はできません(10月1日から翌年分として申し込みます)
- 手続きは郵送のやり取りが2往復あります。私のときは自分の作業が合計30分、待ち時間が3〜5週間でした
- つまり短縮する方法は「早く出す」しかありません
実際に私が踏んだ3つのステップと、書類が1回差し戻された理由は、別の記事に日付つきで書いています。
よくある質問
Q. 証券口座は複数持ってもいいですか?
はい、持てます。ただし、NISA口座は1人1口座のみです。メインの1社を決めてNISAを開設し、余裕ができたら他社も追加する、という使い方が一般的です。
Q. 後から証券会社を変えることはできますか?
できます。ただし、NISA口座の移管には手続きが必要で、その年の1〜9月に申請する必要があります。最初から「長く使える1社」を選ぶ方が、余計な手間がかかりません。
Q. 初心者は松井証券が一番いいということですか?
「一番いい」というより「一番迷いにくい」という意味でおすすめしています。楽天経済圏をすでに使っているなら楽天証券、三井住友カードユーザーならSBI証券が向いていることもあります。まずは自分の状況に当てはめて考えてみてください。
Q. 3社とも口座を作ってから決めてもいいですか?
いいと思います。口座管理料はどこも無料で、作っただけで費用は発生しません。ただしNISA口座を申し込めるのは1社だけなので、そこだけ決めてから進めてください。私も普通の口座は4社作ってから、NISAを置く先を選びました。
Q. 「初心者は松井」と書かれていますが、上級者には向かないということ?
そういう意味ではありません。私は5年目で、金融資産の大半を松井に置いています。「シンプル=初心者向け」と書かれがちですが、実際は投資信託を長く持つ人ほど向いている設計です。個別株の取引を頻繁にする人や、IPOを狙う人には物足りないと思います。
Q. あとから証券会社を変えるとき、持っている商品はどうなりますか?
特定口座の投資信託なら、「移管」という手続きで売却せずに移せる場合があります。売って買い直すと利益に課税されてしまうので、必ず移管できるか先に確認してください。NISA口座の資産は移せません。元の金融機関に置いたまま、非課税のまま持ち続けることになります。
📝 まとめ|どれにすればいい?
- まずスマホ・クレジットカード・よく使うECの3つを書き出す。同じ経済圏でそろっているなら、その経済圏の証券会社が正解
- 3つがバラけている人は、経済圏の還元を満額では取れない。持っているだけで積み上がる条件のほうが取りこぼしが少ない
- 手数料は横並びなので、差がつくのは持っているあいだの還元。私の24か月の明細では6.4倍の差だった
- ただし自動で取り崩す仕組みは松井には見当たらない。近く取り崩しを始める人はSBI・楽天・マネックスのほうが楽
- すでに他社で始めていても売らずに変更できる。ただし郵送2往復で3〜5週間かかる
ここまで読んだ方は、もう始める準備はできています。
あとは口座を作るだけです。
今すぐ口座開設するだけでOK。積立設定はあとからでも大丈夫です。
口座開設は無料で、スマホから最短10分で完了します。
※公式サイトへ移動します



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