新NISAの積立設定の画面で「レバナス」と検索して、何も出てこなかったときの落胆を覚えている方へ。私も同じ場所にいました。4年レバナスを積み立ててきた50歳・横浜市在住の会社員です。
結論から言うと、レバナスは新NISAでは買えません。ただ、「じゃあNISA枠を何で埋めるか」には現実的な答えがいくつかあります。この記事では、レバナス保有者の目線で代替候補3案を本音で比較します。私が最終的に選んだ答えと、その後2年半の結果も添えて。
📋 この記事でわかること
- レバナスが新NISAで買えない制度上の理由
- 代替候補3案(FANG+/NASDAQ100等倍/コア型+特定口座で継続)の違い
- 「レバナスと同じ伸び」をNISAに期待してはいけない理由
- 4年レバナスを持つ私が実際に選んだ組み合わせと2年半の結果
なぜレバナスは新NISAで買えないのか
新NISAの対象商品からは「デリバティブ取引を用いた一定の投資信託」が除外されています。レバナスは先物を使ってNASDAQ100の約2倍の値動きを作る商品なので、この除外条件に該当します。つみたて投資枠だけでなく、成長投資枠でも買えません。NASDAQ100トリプルのような3倍型も同様です。
ちなみに旧一般NISAでは買えました。私は2022年と2023年の旧NISA枠120万円ずつを3倍型に使っており、あの枠が新制度で消えたときは本気で惜しいと思いました。制度が変わった以上、嘆いても仕方ありません。問題は「空いたNISA枠をどう使うか」です。
「いつか制度が変わってNISAでもレバレッジ型が解禁されるのでは」という期待も時々見かけます。ただ、現行の除外はNISAの「長期・安定的な資産形成」という目的に沿ったものなので、解禁を前提にした計画は立てないほうが現実的です。枠は今あるルールの中で使い切る。これが基本です。
代替案①:FANG+(米テック10社・レバレッジなし)
1つ目はiFreeNEXT FANG+インデックス。米国の主力テック企業など10社に均等投資する投信で、レバナスの中身(NASDAQ100の上位銘柄)とかなり重なります。値動きの方向はレバナスに近く、倍率と減価がない。つみたて枠・成長枠の両方で買えます。
💬 実際どうなのか
私はこれを選び、2年半で335万円→515.9万円(+54.0%・2026年7月時点)になりました。同じ期間のレバナスの伸びには届きませんが、10社集中なので値動きは十分に激しく、「攻めた感覚」はレバナス経験者でも物足りなくないレベルです。
✅ 対策
10社集中が不安なら、FANG+を枠の一部だけにして残りをS&P500やオルカンにする「コア+サテライト」で持つと、振れ幅を自分の耐性に合わせられます。
代替案②:NASDAQ100(等倍)——中身はレバナスの「1倍版」
2つ目はレバレッジのかかっていないNASDAQ100インデックスファンド。投資先はレバナスと同じ指数なので、「レバナスの中身が好きだった」人には一番素直な選択肢です。値動きはちょうど半分のイメージで、減価もありません。低コストの商品が複数あり、成長投資枠で買えます(一部はつみたて枠にも対応)。
💬 実際どうなのか
「2倍に慣れた身体に1倍は物足りないのでは」と思うかもしれません。実際その通りで、私がFANG+を選んだ理由の半分はここです。ただ、値動きに慣れていない家族の口座や、守り寄りの枠にはNASDAQ100等倍のほうが向くと感じます。
代替案③:NISAはコア型にして、レバナスは特定口座で継続
3つ目は発想の転換で、「NISA枠でレバナスの代わりを探さない」案です。NISAはオルカンやS&P500などのコア資産に使い、レバナスへの積立は特定口座でそのまま続ける。攻めと守りを口座で分ける考え方で、堅実派のレバナス民にはこれが一番しっくりくるかもしれません。
✅ 対策
この案の弱点は、攻め資産(レバナス)の利益に約20%の税金がかかり続けること。非課税の恩恵を攻め側で受けられません。税金まで含めた損得は次の記事で詳しく計算しています。
3案の比較表
| 項目 | ①FANG+ | ②NASDAQ100等倍 | ③コア型+特定でレバナス |
|---|---|---|---|
| レバナスとの近さ | ◎ 方向がよく似る | ○ 中身が同じ(1倍) | △ NISA側は別物 |
| 値動き | 激しい | 中 | NISA側は穏やか |
| 減価 | なし | なし | レバナス側にあり |
| 非課税の活かし方 | 攻めを非課税に | 中庸 | 守りを非課税に |
| 向く人 | 上振れ狙い継続派 | 指数への信頼重視派 | 攻守分離の堅実派 |
⚠️ 以下に当てはまる方は慎重に検討してください
- 「NISAでもレバナスと同じ伸びが欲しい」と期待している(倍率が違う以上、同じにはなりません)
- FANG+の10社集中・値動きの激しさに不安がある
- 投資経験が浅く、下落局面をまだ経験していない
- 5年以内に使う予定のお金をNISAに入れようとしている
✔️ 以下の方に向いています
- レバナスがNISAで買えないと知り、枠の使い道を探している
- テック集中の攻め方を非課税枠でも続けたい
- 攻め(特定)と守り(NISA)を口座で分けて管理したい
- 実際に両方持っている人の数字を判断材料にしたい
なお、私はFANG+もレバナスも松井証券でまとめて管理しています。3案のどれを選ぶ場合でも主要ネット証券で対応できますが、口座がまだの方は先に用意しておくと、決めた瞬間に動けます。
私の実際の使い分け(2026年7月時点)
参考までに、私自身の現在の形を晒しておきます。NISA=FANG+(毎月5万円+年初60万円、評価額515.9万円・+54.0%)。特定口座=レバナスとNASDAQ100トリプル(3倍型)を約5:5の方針で継続中(レバナス+156.3%・トリプル+118.4%)。さらに松井証券の投信残高ポイントが毎月自動でeMAXIS Slim先進国に再投資されていて、現金を1円も足さずに約8.8万円分になっています。攻めは特定口座、非課税はテック集中の等倍、ポイントはおまけ。レバナス民として一周回った私の現在地が、この三層構造です。
コストについても触れておきます。FANG+の信託報酬はオルカン等のコア型インデックスより高めです。私は「非課税の伸びで回収できる」と割り切りましたが、コスト最優先の方には等倍NASDAQ100のほうが低コストの選択肢が多く、同じ指数なら基本は安いものでいい、というのが私の考えです。
なお3倍型(トリプル)の代替を探している方も、考え方は同じです。倍率が上がるほどNISAとの距離は遠くなるので、「非課税枠は等倍まで、倍率ものは特定口座で」と割り切るほうが、設計はずっと単純になります。
よくある質問
Q. FANG+とNASDAQ100等倍を両方買うのはあり?
A. ありです。中身は重なりますが、「10社集中の尖り」と「約100社の広さ」でリスクの質が違います。私なら先に比率を決めて両方持ち、値動きのきつさに応じて後から調整します。
Q. 旧NISAで持っているレバレッジ型はどうすればいい?
A. 旧一般NISAの非課税期間は買付年から5年で、終了後は課税口座に払い出されます(新NISAへのロールオーバーは不可)。私も旧NISA枠で買った3倍型を持っており、期限までに「売るか、払い出し後も持ち続けるか」を決める立場です。まずは自分の期限を確認して手帳に書いておく——それだけは今日できます。
Q. 代替を買うなら一括と積立どちらがいい?
A. 値動きの激しい商品ほど、入金タイミングの分散が効きます。私はFANG+を毎月積立+年初増額の併用にしました。一括に踏み切る勇気がなければ、積立で始めて何の問題もありません。
後悔しない選び方:期待値ではなく「続けられるか」で決める
レバナスを4年続けて学んだのは、商品選びで一番大事なのは期待リターンではなく「下落局面でも自分が続けられるか」だということです。2022年に資産が6割溶けても私が続けられたのは、続けられる金額と仕組みを先に作っていたから。NISA枠の代替選びも同じで、①自分の値動き耐性②運用期間③資産全体での位置づけ、の3つで決めれば大きく外しません。迷ったら、いちばん振れの小さい案から始めて、慣れてから攻めに寄せる順番が安全です。
具体的なチェックは3つで足ります。①その商品が半分になった月を想像して、それでも積立を続けられるか②10年以上使わないお金か③資産全体のうち「攻め枠」が何割かを即答できるか。3つともYESなら、3案のどれを選んでも致命傷にはなりません。
逆に、少しでも「借金で埋め合わせればいい」「短期で取り返す」という発想がよぎるなら、代替探しをいったん止めることをおすすめします。レバナスで4年やってきた実感ですが、レバレッジ的な商品で一番危ないのは商品そのものではなく、減った分を取り返そうとする自分自身です。
📝 まとめ
- レバナス・トリプル等のレバレッジ型投信は新NISA対象外(両枠とも不可)
- 代替は①FANG+(方向が近い)②NASDAQ100等倍(中身が同じ)③コア型+特定で継続(攻守分離)
- どれを選んでも「レバナスと同じ伸び」にはならない。倍率の差は埋まらない
- 私は①を選び2年半で+54.0%。決め手は期待値ではなく「自分が続けられる形」かどうか
枠を空けたまま迷い続けるのが一番の機会損失です。3案から「続けられる形」を選んで、まず少額から始めてみてください。
※本記事は筆者個人の体験に基づく情報提供であり、特定の金融商品の推奨ではありません。投資は元本割れリスクがあります。最終判断はご自身の責任で行ってください。



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