📋 この記事でわかること
- 市場連動型プランから固定単価型プランに変えて、年間の電気代総額が実際いくら変わったか
- 電気代が一番跳ね上がる「冬のピーク月」だけを切り出して比較するとどうなるか
- 市場連動型プランで請求額が跳ね上がった月の内訳を、もう一度数字で振り返る
- このデータから「契約プランの見直しを急いだほうがいい人」の見分け方
「新電力に乗り換えたら本当に安くなるの?」という疑問に対して、よく見かけるのは「我が家は安くなりました」という体験談です。でも、具体的に「年間でいくら変わったのか」「ピーク時の差はどれくらいなのか」まで数字で示している記事は意外と多くありません。
我が家では、市場連動型プラン(ONEでんき フリープラン)を契約していた約1年と、その後に乗り換えた固定単価型プラン(下町でんき 下町電灯B)の直近2年分、合計37ヶ月分の検針票をすべて保存していました。今回、2026年6月の値上げ報道をきっかけに、この3年分のデータを一度きちんと並べて比較してみました。
結論
- 我が家では市場連動型から固定単価型へ変更後、月平均500〜1,300円安くなった
- しかし本当に大きかったのは冬のピーク月で、使用量が多いのに約5,600円も安くなったこと
- 市場連動型の「燃料費調整額」は1kWhあたり+35円にもなり得る一方、固定単価型ではマイナス(値引き)になることもある
- 判断材料にすべきは「年間平均」ではなく「過去1年で一番高かった月」の内訳
年間総額で比較するといくら変わったのか
まずは、プランごとの「年間総額」と「月平均」を並べてみます。
| 期間 | プラン | 年間総額 | 月平均 |
|---|---|---|---|
| 2022/5〜2023/6(13ヶ月) | ONEでんき フリープラン(市場連動型) | 160,240円 | 約12,326円 |
| 2024/6〜2025/5(12ヶ月) | 下町でんき 下町電灯B(固定単価型) | 131,958円 | 約10,997円 |
| 2025/6〜2026/5(12ヶ月) | 下町でんき 下町電灯B(固定単価型) | 141,492円 | 約11,791円 |
💬 実際どうなのか
月平均だけ見ると、市場連動型だった頃(約12,326円)に比べて、固定単価型に変えてからは約10,997〜11,791円と、月あたり500〜1,300円ほど安くなっています。ただし正直に言うと、この差だけ見ると「劇的に安くなった」という規模ではありません。家族の成長で使用量自体が増えていることを考えると、月平均の差はむしろ小さいくらいです。本当に効いているのは、次に説明する「冬のピーク月」の差です。
✅ 対策
乗り換えを検討する際は「平均でいくら安くなるか」だけでなく、過去1年分の検針票から「一番高かった月」を探し出し、その月だけを比較対象にすることをおすすめします。年間の差額は小さく見えても、ピーク月の差額が家計に与える心理的・実質的な負担は大きいからです。
冬のピーク月だけで比較すると、差はもっとはっきりする
年間総額では大きな差に見えなかったプラン間の違いですが、電気代が一年で最も高くなる「冬のピーク月」だけを切り出すと、状況はまったく変わります。
| 年月 | プラン | 使用量 | 請求額 |
|---|---|---|---|
| 2022年12月分 | ONEでんき(市場連動型) | – | 18,101円 |
| 2023年1月分 | ONEでんき(市場連動型) | 368kWh | 21,798円 |
| 2025年12月分 | 下町でんき(固定単価型) | – | 12,413円 |
| 2026年1月分 | 下町でんき(固定単価型) | 489kWh | 16,184円 |
冬のピーク月の請求額比較(使用量はむしろ右側の方が多い)
市場連動型(2023年1月・368kWh)
固定単価型(2026年1月・489kWh)
※使用量は固定単価型の方が121kWh多いにもかかわらず、請求額は約5,600円安い
💬 実際どうなのか
2026年1月分(下町でんき、489kWh)は、2023年1月分(ONEでんき、368kWh)よりも使用量が121kWhも多いにもかかわらず、請求額は16,184円と21,798円で約5,600円も安くなっています。使用量が増えているのに請求額は下がっている、というのは「単価そのものの仕組みが違う」ことの証拠です。年間の月平均では数百円〜千円程度の差でも、冬のピーク月だけ見ると5,000円以上の差になることがある、というのが3年分のデータを並べて初めて分かったことでした。
✅ 対策
手元の検針票で、直近1年のうち「請求額が一番高かった月」を確認してみましょう。その月の「使用量(kWh)」と「燃料費調整額」「電力量料金」の内訳を見て、請求額の増加が使用量によるものか、単価の変動によるものかを切り分けることがポイントです。単価の変動による増加が大きい場合、プランそのものの見直しで改善できる余地があります。
市場連動型で何が起きたのか、もう一度数字で振り返る
我が家が市場連動型で月2万円超を経験した話
2023年1月分の請求額21,798円について、当時の検針票の内訳をもう一度見てみます。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 基本料金 | 0円 |
| 電力量1段料金 | 9,715円20銭 |
| 燃料費調整額 | 13,013円95銭 |
| 再エネ発電促進賦課金 | 1,269円 |
| 節電プログラム参加割引 | -2,200円 |
| 合計 | 21,798円 |
💬 実際どうなのか
「燃料費調整額」だけで13,013円95銭。電力量料金(9,715円20銭)よりも高い金額が、市場価格の変動によって上乗せされていたことになります。368kWhで割ると、燃料費調整額だけで1kWhあたり約35円。一方、2026年1月分(下町でんき)の燃料費調整は「マイナス3,775円08銭」、つまり値引きでした。同じ「燃料費調整」という項目でも、プランによって+35円とマイナス7円台という、180度違う結果になり得るということです。
✅ 対策
契約中のプランが「市場連動型」かどうかは、検針票の「燃料費調整」や「市場価格調整額」の項目名と、その金額がプラスかマイナスかで判断できます。プラスの金額が大きく、かつ月によって変動が大きい場合は、市場連動型である可能性が高いです。一度、過去半年〜1年分の検針票を並べて、この項目の金額がどれくらい変動しているかを確認してみましょう。
⚠️ このデータから見て、確認を急いだほうがいい人
- 過去の検針票を見返したことがなく、冬のピーク月の請求額を把握していない
- 「燃料費調整」「市場価格調整額」の欄がプラスで、かつ月によって金額が大きく変動している
- 家族構成の変化(子供の成長など)で使用量が増えているのに、契約プランは何年も見直していない
- 年間総額の平均だけで「うちは大丈夫」と判断してしまっている
✔️ 今のままで大きな心配がいらない人
- すでに固定単価型のプランで、冬のピーク月の請求額も大きな変動がない
- 過去の検針票を比較済みで、増加要因が制度要因(再エネ賦課金など)の範囲内に収まっている
- 使用量・請求額ともに前年と大きく変わっていない
まとめ|「平均」より「ピーク月」を見ると判断材料になる
3年分・37ヶ月分の検針票を並べてみて分かったのは、「年間の月平均」だけを見ていると、プラン間の本当の差は見えにくいということでした。我が家の場合、年間総額の差は月あたり数百円〜1,300円程度でしたが、冬のピーク月だけを比較すると、使用量が多いにもかかわらず請求額は5,600円も安くなっていました。
📝 まとめ
- 年間の月平均で比べると、市場連動型と固定単価型の差は月500〜1,300円程度と意外と小さい
- しかし冬のピーク月だけで比べると、使用量が多い固定単価型のほうが約5,600円安いという逆転が起きた
- 市場連動型プランの「燃料費調整額」は1kWhあたり+35円にもなり得る一方、固定単価型ではマイナス(値引き)になることもある
- 判断材料にすべきは「年間平均」ではなく「過去1年で一番高かった月」の内訳
過去の検針票を比べてみて「ピーク月の差が大きい」と感じたら、プランの見直しを検討する価値があります。見直して浮いたお金は、使い切らずにNISAやiDeCoでの資産形成に回すことで、値上げに負けない家計の土台を作ることができます。
我が家が次に見直した固定費
電気代のプラン見直しで月500〜1,300円、ピーク月では約5,600円の差が出ることが分かったので、我が家ではその後、電気代以外の固定費も同じように検針票・明細を並べて見直しました。中でも効果が大きかったのが、通信費と保険、そして見直して浮いたお金の置き場所としてのNISAです。
- 通信費・サブスクなどの固定費全体の見直し方
- 医療保険を見直して年間12万円を捻出した実例
- 見直して浮いたお金をNISA・iDeCoに回す際の判断基準



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