NISAの金融機関変更は9月30日まで|マネックスから松井に変えた50歳の実録と、旧口座に置いてきたお金のいま【240万円→733万円】

NISAの金融機関変更の期限9月30日と、マネックス証券から松井証券へ変更した実績(旧口座の240万円が733万円)を示すアイキャッチ画像 資産運用・節税

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)を含みます。リンク経由で口座開設が行われた場合、当サイトは広告主から成果報酬を受け取ります。記載している数値・条件は2026年8月16日時点で各社の公表情報を確認したものです。

2023年12月14日の18時22分。松井証券から「開設完了のご連絡 NISA口座」という件名のメールが届きました。

それまで私のNISAはマネックス証券にありました。新NISAが始まる直前に、金融機関を松井証券へ変更したのです。目的はひとつだけ、投資信託を持っているだけで戻ってくるポイントの還元率でした。

手続きの前にいちばん怖かったのは、「今マネックスで持っている旧NISAの商品はどうなるのか」でした。240万円を投じた投資信託が、変更のはずみで課税されたり、勝手に売られたりしないか。調べても、公式ページの説明は事務的で、実際に何が残るのかが最後までイメージできませんでした。

結論から書きます。2年8か月経ったいまも、その240万円はマネックス証券の旧NISA口座に、非課税のまま置いてあります。評価額は7,330,800円になりました。この記事では、その実画面を出します。

📋 この記事でわかること

  • 2026年内に変えるなら期限は9月30日。ただし条件がもう1つあります
  • 旧口座に残した240万円が、いま7,330,800円で非課税のまま残っている実画面
  • 「売却すれば年内でも変えられる」は誤りです(理由つきで解説)
  • 同じFANG+で松井0.32%・SBI0.05%。残高別に年いくら違うのかを実額で計算
  • 正直な話:クレカ積立のポイントだけで比べると、松井は負けます
  • それでも私がクレカ積立をやめて、MATSUI Bankのスイープ入金にした理由
  • 私が実際に踏んだ手順3ステップ(2023年12月14日に完了しています)
  • 変えないほうがいい人/変える価値がある人
  1. ここまで調べたあなたは、もう「今のままでいい」とは思っていません
  2. 先に結論:変える価値があるのは、2種類の人だけです
  3. 期限は「その年の9月30日」。ただし条件がもう1つあります
    1. 2026年内に変えたい場合
    2. 2027年から変えたい場合
  4. よくある3つの誤解を、実画面つきで潰します
    1. 誤解1:売却すれば、その年でも変更できる
    2. 誤解2:変更すると、今持っている商品が課税される/消える
    3. 誤解3:積立をしていると、もう変更できない
  5. 実額で計算します:同じ商品でも、置き場所で年いくら違うのか
  6. 正直に書きます。クレカ積立のポイントだけで比べると、松井は負けます
  7. それでも私は、クレカ積立をしていません
  8. 変えて2年8か月、実際どうなったか
  9. 私が実際に踏んだ手順は3ステップでした
    1. STEP1:変更先の金融機関で総合口座を用意する(入力5〜10分・開設は数日)
    2. STEP2:いまの金融機関に「金融機関変更届出書」を出す(郵送で1〜2週間)
    3. STEP3:届いた勘定廃止通知書を、変更先に提出する(1〜2週間)
  10. 変えないほうがいい人
  11. 変える価値がある人
  12. よくある質問
    1. Q. 変更したら、いま持っている商品は売らないといけませんか?
    2. Q. いま持っている商品を、新しい会社のNISAに移せますか?
    3. Q. 手続きは難しいですか?どのくらい時間がかかりましたか?
    4. Q. 変更したあと、また元の会社に戻せますか?
    5. Q. 旧口座で設定していた積立はどうなりますか?
    6. Q. 松井証券の投信残高ポイントは、エントリーを忘れるとどうなりますか?
    7. Q. 今年もう買付しています。2027年分の申込みはいつからできますか?
  13. 2026年内に動かすなら、残っている日数の話

ここまで調べたあなたは、もう「今のままでいい」とは思っていません

「NISA 金融機関変更」で検索する人は、まだ何も気づいていない人ではありません。信託報酬を見比べたか、ポイント還元の差を知ったか、窓口ですすめられた商品に違和感を持ったか。何かしらの引っかかりがあって、ここまで来ています。私もそうでした。

だからこの記事では、「そもそもNISAとは」から説明し直したり、「今の金融機関でも問題ありません」と結論を差し戻したりはしません。知りたいのは動かせるのか、動かす価値があるのか、動かすと手元のお金に何が起きるのかの3つだけのはずです。その3つに、実際に動かした側の記録で答えます。

なお、手続きの一歩目は変更先の口座を用意することです。私も松井証券の口座を先に作りました。開設だけなら費用はかからず、変更するかどうかは後から決められます。器を先に用意しておくと、9月末の締切に追われずに済みます。

なお、旧NISAとは別に特定口座の投資信託も移したい場合は、1銘柄ごとに出庫手数料がかかります。私が実際にいくら払ったかは、4銘柄を移して13,200円かかった実録に残しました。

先に結論:変える価値があるのは、2種類の人だけです

自分で動かしたうえでの結論です。NISAの金融機関を変える価値があるのは、次の2種類だと考えています。

1つ目は、信託報酬の高い商品をNISAで持ち続ける人。投信の保有ポイントは商品ごとに還元率が決まっていて、信託報酬の高いアクティブ型ほど高く設定されています。長く持つほど差が積み上がります。私が動いた理由もこれです。

2つ目は、銀行や対面証券で始めて、そもそも選べる商品が限られている人。これは還元率以前の問題です。同じ指数に連動する商品でも、信託報酬が0.5%台のものしか置いていない金融機関は実在します。

逆に言えば、低コストのインデックスファンドだけを淡々と積み立てている人は、動く意味がほとんどありません。その理由も、後半で数字を出します。

期限は「その年の9月30日」。ただし条件がもう1つあります

NISA口座は1人につき1口座しか持てませんが、年単位で金融機関を変えることはできます。手続きの受付期間は、変更したい年の前年10月1日から、変更したい年の9月30日まで。ここまではよく知られています。

見落とされやすいのが2つ目の条件です。変更したい年の1月1日以降に、その年のNISA口座で1円でも買付があった場合、その年分の変更はできません。翌年分としてなら申し込めます。

私の場合、松井証券から開設完了のメールが届いたのが2023年12月14日でした。つまり2024年分としての手続きです。2024年1月から、新NISAの買付はすべて松井証券で行っています。

2026年内に変えたい場合

手続きの完了期限は2026年9月30日。この記事を公開している2026年8月16日から数えると、残りは約45日です。そして2026年に一度もNISAで買付をしていないことが条件になります。積立設定をしていて毎月引き落とされている人は、この時点で対象外です。

2027年から変えたい場合

受付は2026年10月1日から始まり、2027年9月30日までです。2026年にすでに買付している人は、こちらに回ります。私も2026年1月に60万円を買い付けているので、いま動くとしたらこの列です。

なお、10月1日以降に翌年分の手続きを終えても、その年の12月末までは変更前の金融機関でNISAを使い続けられます。私も2023年12月14日に松井の開設が終わったあと、年内はマネックスのままでした。年をまたぐ瞬間に切り替わるイメージです。

💡 積立設定は「止める」だけでは足りません

判定されるのは「設定の有無」ではなく「買付が発生したかどうか」です。1月に1回でも引き落とされていれば、2月に積立を止めてもその年の変更はできません。逆に、年末に設定だけしていて年内の買付が1回もなければ、その年分の変更は可能です。ご自身の取引履歴を、金融機関のサイトで一度確認してみてください。

よくある3つの誤解を、実画面つきで潰します

Yahoo!知恵袋で「NISA 金融機関変更 買付」を検索すると、約209件の質問が出てきます。読んでいくと、つまずいている場所が驚くほど同じでした。以下はいずれも要約で、原文そのままではありません(出典:Yahoo!知恵袋・検索キーワード「NISA 金融機関変更 買付」)。

誤解1:売却すれば、その年でも変更できる

2025年1月の質問(回答3件・閲覧270)に、こんな主旨のものがありました。「本年度中に買付を行うと変更ができなくなると思うのですが、売却などしてもその年は金融機関変更などは出来なくなるのでしょうか?」

答えは「売っても戻りません」です。判定されるのは買付の事実であって、その商品を持ち続けているかどうかではありません。全部売却しても、その年の変更はできないままです。売る必要はない、というより売っても意味がありません。

誤解2:変更すると、今持っている商品が課税される/消える

2024年12月の質問(回答2件・閲覧297)に、「金融機関変更しようと思ったら全部売却してからでないと変えられないという制度、なぜこうなっているのでしょうか」という主旨のものがありました。前提そのものが誤解です。そして、手続き前の私がいちばん怖かったのもここでした。

正しくはこうです。変更前の金融機関で持っているNISAの商品を、変更後の金融機関にNISAのまま移すことはできません。ただし、売らない限り、変更前の金融機関のNISA口座として非課税で持ち続けられます。新規の買付ができなくなるだけです。

言葉で説明されても信じきれなかったので、私の実画面を出します。これはいまのマネックス証券の口座です。松井証券に変更してから2年8か月が経っています。

マネックス証券の旧一般NISA口座の画面。松井証券に金融機関を変更したあとも、2022年枠と2023年枠のNASDAQ100トリプルが非課税のまま残り、時価総額7,330,800円になっていることを示すスクリーンショット
松井証券に変更してから2年8か月後の、マネックス証券の旧一般NISA口座(2026年8月16日時点)。約240万円が7,330,800円になったまま非課税で残っています。
勘定年口座区分平均取得単価概算評価額概算評価損益
2023年旧一般NISA10,612円4,172,044円+2,972,044円
2022年旧一般NISA14,016円3,158,756円+1,958,756円
合計(投資額 約240万円)7,330,800円+4,930,800円
マネックス証券の口座画面より(2026年8月16日時点)。銘柄はNASDAQ100トリプル(マルチアイ搭載)。2022年枠と2023年枠の一般NISA各120万円、合計約240万円を投じたものです。

約240万円が7,330,800円。金融機関を松井証券に変えたあとも、この含み益は非課税のままです。売っていませんし、売る必要もありませんでした。できなくなったのは、この口座で新しく買うことだけです。

つまり変更後は、「昔の商品が入っている旧口座」と「これから買う新口座」の2つに分かれます。管理する場所が増えるのは事実なので、そこは後の注意点で正直に書きます。

誤解3:積立をしていると、もう変更できない

2024年4月の質問(回答2件・閲覧159)は、「買付した年には変更できないとなっているようですが、それは積立で毎月購入しているのも同じことですか?積立を停止しないと変更できないことになりますか?」という内容でした。

これは半分正解です。その年の変更はできませんが、翌年分としてなら申し込めます。積立を止めるべきかどうかは、変更したい年をどちらに置くかで決まります。2026年内に変えたいなら年内の買付を1回も発生させないこと、2027年からでいいなら止める必要はありません。

ちなみに2026年1月には、「家族にすすめられてJAでNISAを開設したが、調べたらS&P500の信託報酬が約0.5%で、他の有名な金融機関の5倍ほど高いと知った。積立枠を毎年最大の120万円入れるつもりで20年以上続ける予定なので……」という質問(回答7件・閲覧951)がありました。このキーワードで検索している人の本音は、たぶんここに一番近いと思います。

実額で計算します:同じ商品でも、置き場所で年いくら違うのか

ここが、私が動いた理由そのものです。信託報酬の差は多くの記事が書いているので、私は「投信を保有しているだけで戻ってくるポイント」の差を出します。24か月分の履歴を実際に取ってきた領域だからです。

松井証券の「最大1%貯まる投信残高ポイントサービス」は、還元率が0.0175%〜最大1.0%。対象は1,954銘柄(2026年8月9日時点)で、NISA口座で持っている投資信託も対象です。ただし毎月末までのエントリーが要り、忘れた月は0ポイントになります。ここは制度の穴なので、後のFAQでも触れます。

証券会社還元率レンジiFreeNEXT FANG+eMAXIS Slim 全世界株式
松井証券0.0175%〜1.0%0.32%0.0175%
SBI証券0.0175%〜0.25%0.05%0.0175%
マネックス証券0%〜0.26%
楽天証券0%〜0.053%対象外
三菱UFJ eスマート証券0.005%〜0.24%
各社の公表情報および第三者比較(2026年4月時点)をもとに作成。FANG+の還元率は松井証券・SBI証券の各ファンド個別ページで確認(2026年8月16日時点)。

注目してほしいのは右の2列の落差です。eMAXIS Slim 全世界株式のような低コストのインデックスは、松井もSBIも同じ0.0175%。ここで会社を変えても、差はほぼ生まれません。差がつくのは、信託報酬が高めの商品を持ったときだけです。

では、その差はいくらになるのか。FANG+をNISAで持ち続けた場合の年間ポイントを、残高別に並べます。

NISA口座の残高松井 0.32%SBI 0.05%1年の差
100万円3,200pt500pt2,700円
300万円9,600pt1,500pt8,100円
500万円(私の現在地に近い水準)16,000pt2,500pt13,500円
1,800万円(生涯投資枠の上限)57,600pt9,000pt48,600円
還元率×残高の単純計算。実際は月末残高などをもとに毎月付与されるため、相場や積立で数字は変動します。

残高1,800万円なら年48,600円。15年持てば70万円を超える計算になります。手続き1回の手間としては、検討する価値のある額だと思います。ただし、これはあくまで還元率の高い商品を持ち続けた場合の話です。

自分が持っているファンドが何パーセントなのかは、各社のファンド個別ページで数分で確認できます。動くかどうかを決める前に、まずそこを見てください。

正直に書きます。クレカ積立のポイントだけで比べると、松井は負けます

ここまで「保有しているだけで戻ってくるポイント」の話をしてきました。ただ、ポイントにはもう1つ、クレジットカードで積み立てたときにもらえる分があります。そしてこちらで比べると、私が選んだ松井証券は、上位カードを持つSBI証券に負けます。先に認めておきます。

証券会社/カード還元率月の上限年間(上限まで積立)
松井証券×JCBオリジナルシリーズ最大1.0%10万円12,000pt
SBI証券×三井住友カード(NL)0.5%10万円6,000pt
SBI証券×三井住友カード ゴールド(NL)1.0%10万円12,000pt
SBI証券×三井住友カード プラチナプリファード2.0%10万円24,000pt
各社・カード会社の公表情報(2026年8月16日時点)。SBI証券は2026年5月買付分から、Olive契約口座の残高に応じて還元率が最大+0.5%上乗せされます(100万円ごとに+0.1%)。松井証券×JCBは、年会費無料カードの場合、ショッピング利用が月5万円未満だとポイント付与の対象外となる条件があります。

数字だけ見れば、プラチナプリファードを持っている人がSBI証券で積み立てるのが最も多くもらえます。すでにそのカードを使っている人が、私の話を読んで松井に移す理由はありません。

それでも私は、クレカ積立をしていません

ここで正直に書いておくと、私は新NISAでクレカ積立を一度も使っていません。還元率が低いからではありません。条件を追いかけるのが面倒だったからです。

上の表をもう一度見てください。カードのランクで還元率が変わり、年会費がかかるものがあり、月の積立上限は10万円で、年会費無料カードには月のショッピング利用額の条件がつき、2026年5月からは銀行口座の残高で上乗せが決まるようになりました。1年ごとにルールが増えていきます。

私は50歳の営業職で、子供3人を1馬力で育てています。毎年カードの条件表を読み直して、カードを作り替えるか、条件を満たしにいくかを判断する——その運用が、私には続きませんでした。続かない仕組みは、還元率がいくら高くても意味がありません。

代わりに使っているのが、MATSUI Bankからのスイープ入金です。松井証券が銀行代理業者となって提供している銀行サービスで(所属銀行はドコモSMTBネット銀行。2026年8月3日に住信SBIネット銀行から商号変更しています)、証券口座への資金移動が自動で行われます。積立日に合わせて振り込む作業がなくなりました。

そしてMATSUI Bankには、証券残高に応じて普通預金の金利が変わる「円普通預金ランク別金利プログラム」があります。2026年2月中旬に導入され、2026年7月6日にもう一度引き上げられました。半年のあいだに2回上がっています。

ランク条件(各月最終営業日時点の証券残高合計)2026年2月中旬〜2026年7月6日〜
プラチナ1,000万円以上年0.65%年0.75%
ゴールド100万円以上年0.52%年0.62%
レギュラー100万円未満年0.41%年0.51%
松井証券とドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行)のプレスリリース(2025年12月26日/2026年6月26日)より。いずれも税引前の年率。証券残高は日本株・米国株・投資信託(iDeCo・外貨建MMFを除く)が対象で、毎月末の残高で翌々月のランクが決まります。円普通預金の金利は変動金利です。

制度の説明だけだと実感がわかないと思うので、私の口座に実際に入っている利息を出します。直近7か月分です。

MATSUI Bankの利息入金明細。2026年2月から8月まで毎月596円から726円の利息が入金され、残高が約104万円から139万円で推移していることを示すスクリーンショット
MATSUI Bankの利息入金明細(2026年2月〜8月)。7回とも第3土曜日の翌日に入金されています。
入金日利息(税引前)計算日数1日あたり
2026/2/22596円35日17.03円
2026/3/22624円28日22.29円
2026/4/19662円28日23.64円
2026/5/17698円28日24.93円
2026/6/21782円35日22.34円
2026/7/19659円28日23.54円
2026/8/16726円28日25.93円
合計4,747円210日
MATSUI Bankの入金明細より。利息は毎月第3土曜日の翌日に入金されます(上の7件はすべて日曜日)。この間の預金残高は約104万〜139万円で推移しました。利息には20.315%の税金がかかります。

ここで気づいてほしいのは、右端の「1日あたり」の列です。置いている金額はほとんど変えていないのに、1日にもらえる利息が17.03円から25.93円へ、5割以上増えています。増えた分は私が何かをした結果ではありません。2026年2月中旬と7月6日の2回、金利が引き上げられたからです。

直近の0.75%になってからのペースで1年に換算すると、年9,464円(726円÷28日×365日)。130万円を置いておくだけで、この金額です。なお預金の利息には20.315%が源泉徴収されるので、手取りにすると年7,540円ほどになります。

✅ 私がこの組み合わせを選んでいる理由

クレカ積立で上限の月10万円を1年間積み立てると、還元率0.5%のカードで年6,000pt。私が待機資金を置いているだけで受け取ったペースは年9,464円、税引後で7,540円ほどです。積立額120万円と預金130万円で、ほぼ同じ規模のお金を動かしています。そのうえプラチナランクの判定条件は「毎月末の証券残高が1,000万円以上」という1行だけで、積立を続けていれば自動的に維持されます。カードのランクも年会費も月のショッピング利用額も考えずに済む点が、私には大きいです。

⚠️ この話が当てはまらない場合

  • 証券残高が1,000万円に届いていない人。ゴールド(0.62%)かレギュラー(0.51%)になるため、待機資金が少ないうちはクレカ積立のほうが有利な場合が多いです
  • そもそも待機資金を置いていない人。全額を投資に回している場合、この金利は効きません
  • 証券残高の連携に同意していない人。同意がないと、残高がいくらあってもレギュラーランク(0.51%)の扱いになります
  • 預金金利は変動金利です。上がるときもあれば、今後の金融情勢で引き下げられる可能性もあります
  • 利息には20.315%(国税15.315%・地方税5%)が源泉徴収されます。上の明細は税引前の金額です

変えて2年8か月、実際どうなったか

横浜市在住、50歳の営業職。子供3人を1馬力で養う会社員です。新NISAは冬のボーナスから60万円を年初に一括、そこに月5万円を積み立てるかたちで3年目に入りました。中身はFANG+が中心です。

松井証券に金融機関変更したあとのNISA資産推移チャート。2024年1月から積み立てを開始し、2026年7月末に投資金額3,350,000円が評価額4,921,225円になったことを示すスクリーンショット
松井証券に移したあとのNISA資産推移。2024年1月から積み立て、2026年7月末で投資金額3,350,000円が4,921,225円になりました。
積み立てた金額(2024年1月〜2026年7月)3,350,000円
投信評価額(2026年7月末)4,921,225円
評価損益+1,571,225円(+46.9%)
松井証券のNISA資産推移画面より。内訳は冬のボーナスから年初一括60万円×3回+毎月5万円×31か月。

そして肝心の、移った理由だったポイントのほうです。松井証券の投信保有ポイントの受取実績を月ごとに全部書き出すと、こうなりました。

直近12か月(2025/08〜2026/07)161,959pt
その前の12か月(2024/08〜2025/07)121,545pt
24か月の累計283,504pt
前年比+33.3%
月の平均13,497pt
最も多かった月(2026/07)17,882pt
最も少なかった月(2025/05)7,607pt
松井証券の投信残高ポイント受取履歴を月別に集計(2026年8月時点)。NISA口座以外の保有分を含む金額です。

2023年12月に手続きをしたときは、ここまでの額になるとは思っていませんでした。1回の書類のやりとりで、その後ずっと入ってくる仕組みに切り替わった——いま振り返ると、そういう性質のものだったのだと思います。

私が実際に踏んだ手順は3ステップでした

やる前は身構えていましたが、結論としては思ったより簡単でした。ネットでほぼ完結します。ただし書類の郵送が入るぶん、日数はかかります。9月30日という期限から逆算すると、8月中に動き出しておきたい時期です。

STEP1:変更先の金融機関で総合口座を用意する(入力5〜10分・開設は数日)

NISA口座を移す前に、受け皿となる総合口座が要ります。私が松井証券で申し込んだときは、スマホで本人確認まで完結し、入力そのものは5〜10分でした。開設完了の通知は数日で届きます。
つまずきポイント:ここで「NISA口座も同時に申し込む」を選んでも、すでに他社にNISAがある場合は次のステップの書類が届くまで開設されません。エラーではないので慌てないでください。

STEP2:いまの金融機関に「金融機関変更届出書」を出す(郵送で1〜2週間)

現在NISAを置いている金融機関に、変更の届出書を提出します。多くの会社はサイトから請求するか、ログイン後の画面で申請できます。受理されると「勘定廃止通知書」(または非課税口座廃止通知書)という書類が郵送されてきます。
つまずきポイント:この書類は、旧口座の商品を引き続き非課税で持てるようにするためのものです。なくすと再発行に時間がかかり、9月30日に間に合わなくなります。届いたその日のうちに次へ進むのが安全です。

STEP3:届いた勘定廃止通知書を、変更先に提出する(1〜2週間)

STEP1で開いた口座に、勘定廃止通知書と本人確認書類を提出します。金融機関から税務署に確認が行われ、承認されるとNISA口座が開設されます。この税務署の確認に1〜2週間かかるため、ここが最大の待ち時間です。
私の場合、松井証券から「開設完了のご連絡 NISA口座」というメールが届いたのが2023年12月14日の18時22分でした。
つまずきポイント:期限として見られるのは書類の到着や受理のタイミングです。9月に入ってから動き出すと、郵送だけで日数を使い切ります。

変えないほうがいい人

ここまで差額の話をしてきましたが、動かないほうがいい人のほうが多いというのが、実際に動かしたうえでの実感です。

⚠️ 注意点・この選択が向かない人

  • 低コストのインデックスだけを積み立てている人。松井もSBIも0.0175%で横並びです。100万円持って年175円。手続きの手間に見合いません
  • すでに三井住友カード ゴールドNL・プラチナプリファードを使っている人。積立時の還元でSBIのほうが多くもらえます
  • 口座が2つに分かれるのが煩わしい人。私も松井とマネックスの2画面を見る生活になりました。旧口座の商品は移せません
  • 毎月のエントリー操作を続けられない人。松井の投信残高ポイントは毎月末までのエントリーが要り、忘れた月は0ポイントです
  • 2026年にすでにNISAで買付をしている人。そもそも今年の変更はできません(私も2026年分は買付済みです)
  • ポイントを基準に商品そのものを選び替えようとしている人。還元率が高い商品は信託報酬も高いので、順序を逆にすると損をします

変える価値がある人

✔️ こんな人におすすめ

  • FANG+のような信託報酬が高めの商品を、NISAで長く持つと決めている人(残高500万円で年13,500円の差)
  • 銀行・対面証券で始めて、信託報酬0.5%台の商品しか選べない人
  • 2026年にまだ一度もNISAで買付をしていない人(年内変更に間に合う条件を満たしています)
  • クレジットカードの還元条件を毎年追いかけるのが面倒な人(私がここでした)
  • iDeCoも同じ会社にまとめたい人(松井証券はiDeCo口座も投信残高ポイントの対象です)

上の2つ以上に当てはまったなら、あなたの中では変更先はもう決まっているはずです。あとは器を用意して、書類を出す順番に入るだけです。私の場合、そこから開設完了まで思ったよりも短く済みました。

よくある質問

Q. 変更したら、いま持っている商品は売らないといけませんか?

売る必要はありません。変更前の金融機関のNISA口座で、非課税のまま持ち続けられます。私のマネックス証券の旧NISAは、2年8か月そのままです。できなくなるのは新規の買付だけで、売却は従来どおりできます。

Q. いま持っている商品を、新しい会社のNISAに移せますか?

移せません。NISA口座のまま別の金融機関へ移管する仕組みは用意されていないため、旧口座に置いたままになります。ここが「口座が2つに分かれる」と書いた理由です。

Q. 手続きは難しいですか?どのくらい時間がかかりましたか?

身構えていたわりに、思ったより簡単でした。ネットでほぼ完結します。ただし勘定廃止通知書の郵送と税務署の確認が入るため、余裕をみて1〜2か月と考えておくのが安全です。

Q. 変更したあと、また元の会社に戻せますか?

年単位でなら戻せます。ただし同じルールが適用されるため、その年に買付をしていればその年は戻れません。行き来を繰り返すと旧口座が増えていくので、年1回の判断で十分だと考えています。

Q. 旧口座で設定していた積立はどうなりますか?

変更が成立すると旧口座では新規買付ができなくなるため、積立設定は自分で止めておくのが安全です。特に年末に手続きをする場合、翌年1月分の引き落としが旧口座で走らないかを確認してください。

Q. 松井証券の投信残高ポイントは、エントリーを忘れるとどうなりますか?

その月は0ポイントです。あとから取り戻すことはできません。毎月末までのエントリーが要件で、私はスマホのカレンダーに毎月25日の繰り返し予定を入れて対応しています。移す前に、この一手間を続けられるかを考えてみてください。

Q. 今年もう買付しています。2027年分の申込みはいつからできますか?

2026年10月1日からです。10月に入ったら、変更したい金融機関の口座開設と、いまの金融機関への届出書の請求を同時に進めておくと、年末の混雑を避けられます。私が2023年12月14日に完了できたのも、この順番で動いたからです。

📝 まとめ

  1. 手続きの期限は変更したい年の9月30日。受付は前年10月1日から
  2. その年に1円でも買付があると、その年の変更はできない。売っても戻らない
  3. いま持っている商品は売らなくていい。私の旧口座の240万円は、2年8か月たったいまも非課税のまま7,330,800円で残っている
  4. 差が出るのは信託報酬の高い商品を持つときだけ。低コストのインデックスだけなら動く意味は薄い
  5. クレカ積立のポイントだけで比べるなら、上位カードを持つ人はSBI証券のほうが多くもらえる
  6. 私はクレカ積立を使わず、MATSUI Bankのスイープ入金と預金金利を取る形にした。直近7か月の利息は4,747円、0.75%になってからのペースなら年9,464円

やる前は身構えていましたが、動かしてみると1回の書類のやりとりで終わりました。怖かったのは手続きではなく、旧口座のお金がどうなるかがわからなかったことだけでした。

2026年内に動かすなら、残っている日数の話

最後に日付の話だけしておきます。2026年分の金融機関変更の手続き期限は、2026年9月30日です。この記事を書いている8月16日から数えて、残り約45日。前のセクションで書いたとおり、書類の郵送と税務署の確認が入るので、実際に使える時間は見た目より短くなります。

そしてNISAの年間投資枠は、翌年に繰り越せません。使わなかった枠はその年で消えます。迷っている期間そのものが枠を削っていく、という意味では、判断を先送りするのにもコストがかかります。

2026年にまだ買付をしていないなら、9月30日までが今年の期限です。すでに買っているなら、10月1日から2027年分の受付が始まります。どちらの列に並ぶにしても、変更先の口座を先に用意しておく点は同じです。私も2023年、そこから始めました。開設だけなら費用はかからず、使うかどうかは後から決められます。

※投資判断はご自身の責任でお願いします。本記事は特定の商品の購入を推奨するものではなく、将来の運用成果を約束するものでもありません。掲載している還元率・金利・キャンペーン条件は2026年8月16日時点のもので、変更される場合があります。制度の詳細は金融庁のNISA特設ウェブサイトおよび各金融機関の公式情報をご確認ください。

旧口座に置いてきた分を当時どんな配分で持っていたのかは、こちらに書いています。

子供3人の5人家族を1馬力で支える50代・営業職の会社員。「固定費削減 × 時短家電 × 資産運用」で暮らしの質(QOL)を高める工夫を、実体験ベースで発信しています。新NISA(松井証券)・iDeCoを運用中。副業にも取り組み、一次情報と自分で試した結果を数字で記録することを大切にしています。

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