暴落したら積立はやめるべき?872万円減った年に月5万を24か月続けた50歳の実額【平均取得単価−30%】

暴落中も24か月積立を止めなかった記録のアイキャッチ。872万円減っても積立を継続した3つの工夫を示す画像 資産運用・投資の実録

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積立をやめたくなるのは、たいてい下がっている最中。

2022年、自分の口座は1年で8,718,141円減った。
率にして−46.6%。
1,872万円が1,000万円になった。

その年、毎月5万円の積立は1回も止めていない。
止めなかった期間は24か月に及ぶ。

この記事では、その24回ぶんの買付単価を全部出す。
「積立を続けるといい」という一般論じゃなく、下がっている最中に買うと数字がどう動くのかを、自分の口座の実データで見てもらうため。

📋 この記事でわかること

  • 2022年の実額:1年で8,718,141円減った(−46.6%)
  • 24回ぶんの買付単価の全記録(最高36,372円/最安15,768円)
  • 平均取得単価は23,201円。始めた月の33,201円より30%安い
  • いちばん安い月は、同じ5万円で2.1倍の口数が買えていた
  • 正直な話:これは「積立が正しい」ことの証明にはならない
  • 自分が止めずに済んだ理由(クレカ積立に丸投げしていたという、仕組みの話)

先に結論:やめなかった。24か月、1回も

取引履歴を数えると、こうなってる。

期間2022年3月 〜 2024年2月
回数24回(1回も飛ばしていない)
1回あたり50,000円(最後の1回のみ20,000円)
やり方クレジットカードによる投信つみたて(全自動)
合計1,204,800円
買った口数519,280口
この間の口座全体2022年に−46.6%
私の証券口座の取引履歴より。マネックスカードの投信つみたてを使っていたため、毎月決まった日にカード決済され、その翌営業日に同じ商品が同額買われています。金額には端数の買付2回を含みます。

「暴落中に買い向かった」と書くと勇ましく聞こえるけど、実際にはクレジットカードの投信つみたてが、毎月勝手に実行されていただけ。
自分は一度も「今月は買うか」を判断していない。
そこが大事なところだと思ってる。

その年、口座は8,718,141円減っていた

2021年末の評価額18,723,901円
2022年末の評価額10,005,760円
1年の変化−8,718,141円(−46.6%)
2022年末の含み損−8,420,069円(−45.70%)
この年に口座から出したお金1,446円
私の証券口座の資産推移データおよび取引履歴より。

「出金1,446円」は、自分にとって大事な記録。
872万円減った年に、口座からはコーヒー数杯分しか出していない。
売って逃げていないことの、いちばん単純な証拠。

そして同じ年、買い増しのほうは合計342万円入れてる。
毎月5万円の積立に加えて、まとまった額も入れていた。

24回ぶんの買付単価を全部出す

ここが本題。
積立の話は「続けましょう」で終わりがちだけど、実際に下がっている最中の単価がどう並ぶのかを見たほうが早いと思う。

買付日基準価額(1万口)金額買えた口数
2022/3/2533,201円50,000円15,060口
2022/4/2627,676円50,000円18,067口
2022/5/2520,747円50,000円24,100口
2022/6/2721,658円50,000円23,087口
2022/7/2622,297円50,000円22,425口
2022/8/2524,201円50,000円20,661口
2022/9/2718,053円50,000円27,697口
2022/10/2518,347円50,000円27,253口
2022/11/2818,951円50,000円26,384口
2022/12/2815,768円50,000円31,710口
2023/1/2518,659円50,000円26,797口
2023/2/2718,724円50,000円26,704口
2023/3/2721,091円50,000円23,707口
2023/4/2521,607円50,000円23,141口
2023/5/2523,553円50,000円21,229口
2023/6/2727,116円50,000円18,440口
2023/7/2529,652円50,000円16,863口
2023/8/2526,943円50,000円18,558口
2023/9/2626,430円50,000円18,918口
2023/10/2526,044円50,000円19,199口
2023/11/1629,691円50,000円16,841口
2023/12/1832,314円50,000円15,474口
2024/1/1832,360円50,000円15,452口
2024/2/1636,372円20,000円5,499口
私の証券口座の取引履歴より。商品はレバレッジ型のNASDAQ連動投信です。端数の買付2回(2023/4/21・2024/2/6)は表から省いていますが、以下の平均取得単価の計算には含めています。

前の月より下がった月が7回、上がった月が16回。
並べてみると、下げていた期間のほうが短い。
渦中にいるときは、下げが永遠に続くように感じるんだけど。

平均取得単価は、始めた月より30%安くなった

最初の月(2022/3)の基準価額33,201円
最後の月(2024/2)の基準価額36,372円
いちばん安かった月(2022/12)15,768円
24回の平均取得単価23,201円
平均取得単価は、買付金額の合計1,204,800円を取得口数519,280口で割って算出しました。

始めた月の33,201円に対して、平均は23,201円。
30.1%安いところで買えていたことになる。

これは自分が上手かったからじゃない。
同じ金額を入れ続けると、安いときに自動的にたくさん買うことになるっていう、それだけの話。

同じ5万円で、買えた口数がこれだけ違う

2022年3月(最初の月) → 15,060口
2022年12月(最安の月) → 31,710口 2.11倍

いちばん怖かった月に、いちばん多く買えていた。
その月は口座を見て気分が悪くなっていたはずだけど、買付そのものは何も考えずに実行されてる。

正直な話:これは「積立が正しい」ことの証明にはならない

ここははっきり書いておく。

自分の平均取得単価が下がったのは、この商品が2023年以降に戻ったから。
もし戻らずに15,768円のまま、あるいはさらに下がっていたら、120万円を追加で失っていた。
結果が出たから書けているだけ。

⚠️ 同じことをレバレッジ型ですすめる気はない

自分が24か月買い続けたのはレバレッジのかかった投信。
だからこそ−52%まで下げたし、だからこそ戻りも大きくなった。

この記事を読んで「下がったときに買えばいい」と思うのは危険。
下がったまま戻らない商品は実在する。
自分自身、2007年に買った低位株のうち3銘柄は上場廃止で無価値になってる。

積立で続けるなら、まず全世界株や米国株のインデックスから考えるのが順当。
自分はレバレッジを資産の一部に限定して使ってる。

止めずに済んだ理由は3つ。根性ではない

自分は根性のある人間じゃない。
その証拠に、2007年に買った資産は13年間、怖くて口座を開けなかった。
2022年に止めずに済んだのは、性格が変わったからじゃなく、やり方を変えたから。

ただ、下地はあった。
13年前に一度、同じ景色を見ていたから。
あのとき自分の口座は投じた294万円が135万円まで減って、そのあと元本を回復するところまで、見ないまま通過した。

「半分になっても、売らなければ戻ることがある」を、知識じゃなく自分の口座で知っていた。
これが2022年にいちばん効いた。
そのうえで「絶対に売らない、積立も止めない」を自分への掟にしたけど、掟は決めた翌月にはたいてい忘れる。
だから掟のほうを、仕組みに移した。
次の3つがそれ。

1. 買う日と金額を、先に決めて手を離した

使っていたのはクレジットカードによる投信つみたて。
最初に「毎月5万円、この商品」と設定したら、あとはカードの引き落としと一緒に自動で買われる。
「今月は買うべきか」を考える余地が、そもそもなかった。

これが効いた理由ははっきりしてる。
下がっている月に「今月はやめておこう」と一度でも判断すると、次の月も同じ判断をする。
自分は2007年にそれをやって、13年止まった。
判断する機会をゼロにしておけば、そもそも止まらない。

💬 ただし、自分はいまクレカ積立を使っていない

2024年に口座を松井証券へ寄せたタイミングで、クレカ積立はやめた。
理由は還元率が悪いからじゃなく、カードの種類・上限額・エントリー条件のルールが各社しょっちゅう変わって、それを追いかけるのが面倒になったから。

いまは銀行口座からの自動入金+積立設定で同じ状態を作ってる。
大事なのはカードかどうかじゃなく、「毎月、自分が何もしなくても買われる」状態になっているかのほう。

といっても、やめたのは資産形成の積立のほう。
カードで買う習慣だけは、正直まだ抜けきってない(くわしくはクレカ積立をやめた話で)。

証券会社の積立設定は、たいてい買付日・金額・商品を指定するだけで終わる。
設定してしまえば、あとは毎月勝手に実行される。
自分の24回は、まさにそれが動いた記録。

2. 買付日に残高が足りない状態を作らない

意外な落とし穴がここ。
積立が止まる原因のかなりの部分は、意志じゃなく残高不足。
買付日に証券口座のお金が足りないと、その月は単純にスキップされる。

いまは証券口座と銀行口座を連携させて、買付のたびに必要額が自動で移動する設定にしてる。
松井証券なら、MATSUI Bankからのスイープ入金がこれにあたる。
手を動かす回数が減るほど、止まりにくくなる。

待機資金の置き場も同じ考え方。
投資に回さないと決めたお金はMATSUI Bankに置いていて、9か月で6,841円の利息が入った。
金利で資産が増えるわけじゃないけど、置き場を1か所にまとめると、積立が止まりにくくなる。

3. 保有しているだけで戻ってくるものを持っておく

下げが続くと、口座を見る気がしなくなる。
自分の13年は、まさにそれだった。

いま口座を毎月見るようになった理由の一つは、投信の保有残高に対してポイントが毎月つくから。
金額としては大きくないけど、「下がっていても、毎月なにか増えているものがある」っていうのは、思っていたより効く。
含み損の画面を開く心理的なハードルが下がる。

いま積立をやめたいと思っている人へ

やめること自体は悪じゃない。
生活が苦しいなら止めるべき。
ただ、やめる理由が「怖いから」なら、先にこれだけ確認してほしいという順番がある。

✍️ 止める前に確認する3つ

  1. 生活費が足りないのか、気持ちが苦しいのか。前者なら止める。後者なら金額を下げる
  2. いまの評価額じゃなく、いまの基準価額を見る。安いから、積立の効きがいちばん良い時期
  3. 止めたあと、いつ再開するかを先に書く。書けないなら、それは止めるんじゃなく終わらせるってこと

2の実データが、この記事の表。
いちばん多く口数を買えたのは、いちばん基準価額が低い月だった。

3が自分の失敗。
2007年に「見るのをやめた」とき、いつ再開するかを決めていなかった。
結果、13年かかった。

金額を下げるのは、止めるより圧倒的にいい選択。
自分の24回目も、実は5万円じゃなく2万円。
そのとき何があったのかは覚えていないけど、履歴には2万円と残ってる。
ゼロにしなければ、記録は途切れない。

よくある質問

Q. 暴落中に積立を止めると、どれくらい損する?

自分のケースで言うと、いちばん安い月(2022年12月)の1回を飛ばしていたら、31,710口を買い逃していた。
これは24回で買った総口数の6.1%にあたる。
1回飛ばすだけなら誤差だけど、下げている数か月を丸ごと飛ばすと、平均取得単価は目に見えて上がる。

Q. 下がっている最中に買い増すのと、積立を続けるのは違う?

心理的にはまったく別物。
買い増しは「いま買う」という判断が要るけど、積立は判断が要らない。
2022年は両方やったけど、続けられたのは判断が要らない積立のほうだった。
まとまった買い増しは、正直かなり手が震える。

Q. いくらから始めればいい?

半分になっても止めない額から始めるのが確実。
月5万円が不安なら、月1万円でかまわない。
金額の大きさより、途切れないことのほうが効く。
自分の記録で価値があるのは「5万円」じゃなく「24回」のほう。

Q. 積立をいったん止めて、下がりきってから再開するのは?

「下がりきった」がわかるなら、それがいちばん有利。
ただ自分の実感では、いちばん安かった2022年12月は、当時いちばん「まだ下がる」と思っていた月だった。
底で再開できる自信があるかどうかを、先に自分に聞いてみてほしい。

それでも、下限のほうは限定しておきたい

ここまで「止めなかった」話を書いてきたけど、暴落そのものが平気になったわけじゃない。
1年で872万円減るのは、2回目でもきつい。
慣れる類のものじゃないと思ってる。

なので今は、レバレッジ部分の一部を下落局面でレバレッジ倍率を自動的に落とす仕組みを持った商品に置いてる。
上昇局面での取り分が減るのは承知のうえで、下限のほうを先に決めておきたいから。

「メンタルが鍛えられたので大丈夫です」と書けたら格好いいけど、実際にやっているのは逆。
メンタルに頼らなくて済む形をどれだけ増やせるかという作業。
積立の自動化も、下限を限定する商品を混ぜるのも、目的は同じところにある。

📝 まとめ

  1. 2022年、口座は1年で8,718,141円(−46.6%)減った。出金は1,446円だけ
  2. その間、毎月5万円の積立を24か月、1回も止めなかった(合計1,204,800円)
  3. 平均取得単価は23,201円。始めた月の33,201円より30.1%安い
  4. いちばん安い月は、同じ5万円で2.11倍の口数が買えていた
  5. ただし戻ったから書けているだけ。戻らない商品は実在する
  6. 止めずに済んだのは根性ではなく、クレカ積立に丸投げして判断する機会をなくしたから
  7. 苦しいときはゼロにせず金額を下げる。自分の24回目は2万円

積立の設定は5分で終わる。
むしろ大事なのは、買付日に残高が足りている状態を自動で作っておくこと。
13年止まったのは、意志じゃなく仕組みがなかったから。

積立を続けられたのは意志じゃなく仕組みのおかげだったけど、その仕組みごと積立をやめることになった経緯はこちらの記事に書いてる。

※本記事は個人の運用記録であり、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。レバレッジ型の投資信託は値動きが大きく、長期保有に伴う逓減リスクがあります。過去の実績は将来の結果を保証しません。投資の判断はご自身の責任でお願いします。

子供3人の5人家族を1馬力で支える50代・営業職の会社員。「固定費削減 × 時短家電 × 資産運用」で暮らしの質(QOL)を高める工夫を、実体験ベースで発信しています。新NISA(松井証券)・iDeCoを運用中。副業にも取り組み、一次情報と自分で試した結果を数字で記録することを大切にしています。

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