旧NISAの120万円×2年を3倍レバに全振りした結果+198%|暴落中に枠を使い切った50歳の記録と5年期限の現実

旧一般NISAの120万×2年を3倍レバに全振りした結果+198%の記録 資産運用・節税

2022年、米国株が暴落している真っ最中に、私はその年の旧一般NISA枠120万円を全額、3倍レバレッジの投資信託(NASDAQ100トリプル)に入れました。翌2023年も、同じく120万円を全額。周りに話せば「正気か」と言われる使い方です。

結果を先に書きます。2022年枠は120万円→308.7万円(+157.2%)、2023年枠は120万円→407.7万円(+239.8%)。合計240万円が716.4万円になりました(2026年7月時点)。横浜市在住・50歳営業職・1馬力で子供3人。この記事は、新NISAでは二度と再現できなくなった「旧NISA×レバレッジ」という選択の記録と、そこから今も使える教訓の話です。

📋 この記事でわかること

  • 旧一般NISAではレバレッジ型投信が買えた(新NISAでは不可)という制度の話
  • 暴落中の2022年・底値圏の2023年に枠を使い切った実際の結果(+157%/+240%)
  • 「暴落時に枠を使う」を支えた考え方と、怖くなかったのかという本音
  • 旧NISAの5年期限と課税口座払い出しという、保有者が今から備えるべき現実

旧一般NISAは「レバレッジが買えた」最後の制度だった

意外に忘れられていますが、2023年までの旧一般NISA(年120万円・非課税5年)では、レバナスやトリプルのようなレバレッジ型投信を買えました。2024年からの新NISAでは、デリバティブを用いる投信は対象外。つまり「非課税×レバレッジ」の組み合わせは、制度として過去のものになりました。

私はこの最後の2年分の枠を、迷った末にトリプルへ全振りしました。理由はシンプルで、非課税の恩恵は「伸び幅が大きい商品ほど大きい」からです。同じ+100%でも、120万円が240万円になれば非課税の得は約24万円分。伸びない商品を入れるより、一番伸びる可能性のあるものを入れる。リスクを取れる前提があるなら、これが非課税枠の理屈だと考えました。

💬 実際どうなのか

「暴落中に3倍レバへ120万円、怖くなかったのか」とよく聞かれます。怖かったです。2022年の入金ボタンを押した日のことは今でも覚えています。それでも押せたのは、①特定口座のレバナスですでに下落を経験中で、恐怖に「慣れて」いた②『ブラックスワン』以来、「暴落は買い場ではなく、淡々と枠を使う日」と決めていた③この240万円は最悪ゼロでも生活が壊れない余裕資金だった、の3つが揃っていたからです。どれか1つでも欠けていたら、押せていません。

年別の結果:2023年枠は+239.8%になった

買付枠投資額取得単価評価額(2026年7月)損益率
2022年枠120万円14,016円308.7万円+157.2%
2023年枠120万円10,612円407.7万円+239.8%
合計240万円716.4万円+198.5%

注目してほしいのは取得単価です。2022年枠(14,016円)より、暴落をさらに下った後の2023年枠(10,612円)のほうが安く買えて、損益率も+239.8%と全ポジション中の最高になりました。「暴落の翌年」は、多くの人が投資から離れていく時期です。その時期に機械的に枠を使い切った分が、結果的に一番働いてくれた。狙って底を当てたのではなく、「毎年枠は使い切る」というルールに従っただけ、というのが実際のところです。

✅ 対策

ここから取り出せる教訓は、新NISA時代にもそのまま使えます。「相場を見て枠を使うか決める」のではなく、「枠は毎年使い切ると先に決めて、あとは機械的に実行する」。私が新NISAで年初一括+毎月積立を自動化しているのは、この2022〜2023年の経験があるからです。

ただし、旧NISAには「5年の期限」がある

良い話だけでは終わりません。旧一般NISAの非課税期間は買付年から5年。私の2022年枠は2026年末、2023年枠は2027年末で非課税期間が終わり、その時点の価格で特定口座(課税口座)に払い出されます。新NISAへのロールオーバーはできません。

払い出し後は、その時の価格が新しい取得価格になり、以後の値上がりには課税されます。つまり私の場合、2026年末と2027年末という「動けない期限」が2つ迫っている。しかもトリプル自体に2031年3月の償還日もある。旧NISA×レバレッジの勝ち分をどう着地させるかは、値上がりを喜ぶのとは別の、もうひとつの仕事です。

⚠️ 以下に当てはまる方は慎重に検討してください

  • この記事を「暴落時にレバレッジへ全額」の成功マニュアルとして読もうとしている(結果論の面が大きいです)
  • 生活費を削って非課税枠を埋めようとしている
  • 旧NISAで保有中なのに、自分の非課税期限を把握していない
  • 新NISAでも同じことができると思っている(レバレッジ型は対象外です)

✔️ 以下の方に向いています

  • 旧NISAのポジションを持っていて、期限までの動き方を考えたい
  • 「枠は毎年使い切る」という機械的ルールの効果を実例で確認したい
  • 暴落時に動けるようになるための条件(余裕資金・経験・事前ルール)を知りたい

旧NISA保有者が今からやるべき3つのこと

同じ立場の方に向けて、私がやっていることを共有します。①自分の各年枠の非課税期限を書き出す(買付年+5年の年末)②期限が来る年ごとに「そのまま払い出しを受けるか、期限前に売るか」を事前に決めておく③売る場合の資金の行き先(新NISA枠・特定口座での再投資)まで含めて紙に書く。期限のあるポジションは、期限が近づくほど判断が感情的になります。冷静なうちに決めておくのが一番の防御です。

「あのとき買えなかった」人へ

この記事を読んで「2022年に買えた人は運がいいだけ」と感じた方もいると思います。半分は本当にその通りです。ただ、私の周りで「暴落時に買えなかった」人たちを見ていて気づいたことがあります。買えなかった理由は相場観の違いではなく、ほぼ全員が「事前にルールを決めていなかった」ことでした。暴落の渦中で新しい判断をするのは、誰にとっても無理です。判断はすべて平時に済ませておき、渦中では決めたことを実行するだけにする。次の暴落までにできる準備は、これに尽きます。

そしてこの準備は、新NISAでそのまま実行できます。年初に「今年の枠をいつ・何に・いくら使うか」を決めて自動設定してしまえば、年の途中で暴落が来ようが高騰しようが、やることは変わりません。私の新NISA(毎月5万円+年初60万円のFANG+)は、まさに旧NISA時代の反省と成功をルール化したものです。

よくある質問

Q. 旧NISAの非課税期限が来る前に売るべき?

A. 一概には言えません。期限時点の価格が新しい取得価格になるので、「期限後の値上がりに課税される」ことを許容できるなら持ち続けるのも選択肢です。私は含み益の大きさと償還日(2031年)との兼ね合いで、期限ごとに個別判断する予定です。重要なのは、期限を過ぎてから考えるのではなく、期限の半年前までに方針を決めておくことです。

Q. payoutの前に新NISA枠へ移せる?

A. 直接の移管はできません。売却して現金化し、新NISA枠で買い直す形になります。売却時点で利益に課税されない(旧NISA内なら非課税)ので、非課税期間内に売って新NISAで買い直すのは、実務上もっとも素直な移し方のひとつです。ただし買い直し先はレバレッジ型以外から選ぶことになります。

Q. 同じ「全振り」を新NISAの成長投資枠でやるのはあり?

A. レバレッジ型は買えないので、完全な再現は不可能です。等倍商品(FANG+等)で年初に成長投資枠を使い切る形なら再現できます。私の年初60万円一括はその縮小版です。ただし「全振り」の本質は商品ではなく、①余裕資金の範囲②事前ルール③機械的実行の3点セットであることは、繰り返しておきます。

数字の補足もしておきます。旧NISA枠の合計含み益は約476万円。もしこれが特定口座での投資だったら、利益確定時に約97万円の税金がかかっていた計算です。非課税枠に「一番伸びる可能性があるもの」を入れた判断は、結果としてこの約97万円という形で報われました。もちろん逆に大きく減っていた可能性もあった——その場合、旧NISAは損益通算もできないので傷は深くなっていた——ことは、公平のために書き添えておきます。ハイリスク商品を非課税枠に入れるのは、増えたときの恩恵と減ったときの制度的不利がセットの、両刃の選択です。

旧NISAの2年間は、私の投資人生の中で「制度の追い風」を一番強く感じた時期でした。制度は数年単位で変わります。変わる前提で、いま使える枠を使い切る。それが会社員にできる、ほぼ唯一の制度との付き合い方だと思います。

📝 まとめ

  1. 旧一般NISAはレバレッジ型が買えた最後の制度。私は2022・2023年の枠240万円をトリプルに全振り
  2. 結果は716.4万円(+198.5%)。特に暴落後の2023年枠が+239.8%と最も働いた
  3. 成功の中身は「底を当てた」ではなく「毎年使い切るルールを機械的に実行した」だけ
  4. 非課税は5年で終わる。2026年末・2027年末の払い出しと2031年の償還が私の次の課題

制度は変わり、同じ手はもう打てません。それでも「枠を機械的に使い切る」「暴落を想定内にする」という中身の部分は、新NISAでもそのまま通用します。

※本記事は筆者個人の体験記録であり、特定の金融商品や投資手法の推奨ではありません。レバレッジ型投資信託は極めて大きな元本割れリスクがあります。制度の詳細は金融庁・各金融機関の最新情報をご確認ください。投資判断はご自身の責任で行ってください。

子供3人の5人家族を1馬力で支える50代・営業職の会社員。「固定費削減 × 時短家電 × 資産運用」で暮らしの質(QOL)を高める工夫を、実体験ベースで発信しています。新NISA(松井証券)・iDeCoを運用中。副業にも取り組み、一次情報と自分で試した結果を数字で記録することを大切にしています。

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