サブスクの一覧表を作ったのは、2年ほど前。
スプレッドシートに、契約してるものを全部並べた。
月額と年額に分けて、年間の合計まで出してる。
「これで全部把握できた」と思ってた。
今年、家計簿と突き合わせたら、
その表に1行も載ってない支出が、年間192,935円あった。
📋 この記事でわかること
- そもそもどこまでがサブスクなのか。自分が引いてた線がまちがってた
- 自分のサブスク一覧表の中身(月164,370円+年払い分。年間2,344,180円)
- その表に載ってなかった年192,935円・45回の「定期購入」の全内訳
- 契約してないのに定期購入になってた理由。食事を習慣にしたら、買うものが勝手に固定されてた
- 買わなくなったものを決めた1行のルール(菓子パン・総菜・ジュース・ファミレスが全部消えた)
- なんで一覧表から漏れたのか。解約ボタンがないからだった
- ついでにわかったこと:海外通販はクレジットカードが通らなかった
- 正直な話:これは削るべき支出じゃない。削れという記事じゃないので、そこは先に書いておく
- 自分の家で同じものを探す手順(注文履歴を1年、10分ほど)
「サブスク=月額課金のサービス」だと思ってた
いま思うと、漏れた原因は最初のところにあった。
一覧表を作りはじめたとき、頭にあったのは動画配信とか音楽配信とか、あのあたり。
実際に書き出すと、家賃も駐車場も電気も水道もスマホ代も入った。
これは自然に入った。
毎月同じ額が引き落とされるから、迷わない。
入らなかったのが、コーヒー豆とおからパウダー。
年に何回も同じものを同じ店で買ってるのに、これは「買い物」だと思ってた。
💬 境目はどこにあったのか
並べてみてわかった。
自分が引いてた線は「契約書があるかどうか」。
でも家計から見れば、家賃もコーヒー豆も同じ。
毎月、決まったタイミングで、決まった額が出ていく。
契約書の有無は、こっちの都合じゃなく売る側の都合。
それで支出の分類を決めてたのが、そもそものまちがいだった。
先に言っておくと、一覧表はちゃんと作ってた
「どうせ雑に管理してたんでしょ?」
そう思われると話が伝わらないので、先に自分の一覧表を出しておく。
| 区分 | 中身 | 月額換算 |
|---|---|---|
| 月契約のサブスク | 家賃・駐車場・電気・水道・ガス・光回線・スマホ4回線・火災保険・動画配信ほか | 164,370円 |
| 年契約のサブスク | 自動車保険・NHK・カード年会費・通学定期2人分・学習サービス2人分ほか | 30,978円 |
| 合計 | — | 195,348円(年2,344,180円) |
契約開始日も備考も入れてる。
年払いのものは12で割って、月額換算まで出した。
ここまでやったから、把握できてるつもりでいた。
それでも、家計簿と8,000円合わなかった
きっかけは、生活防衛資金をいくらにするか計算してたとき。
「収入が止まっても出ていき続けるお金」を数えてて、食費と日用品の欄で手が止まった。
| 家計簿の食費+日用品(2026年1〜6月の月平均) | 188,010円 |
| 実店舗の買い物を集約しているカードの引き落とし額 | 179,546円 |
| 差 | 約8,000円 |
💬 実際どうなのか
8,000円なら誤差だろう、で済ませてもよかった。
ただ、実店舗の買い物は1枚のカードに集約してるから、本来ならぴったり合うはず。
合わないのが気持ち悪くて、注文履歴をさかのぼった。
正体は、ネット通販の注文履歴の中にあった
直近1年の注文履歴を全部見て、2回以上買ってるものだけを抜き出した。
結果がこれ。
| 買っているもの | 直近1年の回数 | 年間 |
|---|---|---|
| サプリメント(海外通販) | 9回 | 71,289円 |
| 入浴剤(850g×3個) | 7回 | 44,784円 |
| コーヒー豆(2kg) | 6回 | 38,220円 |
| プロテイン | 3回 | 14,890円 |
| おからパウダー(500g) | 13回 | 10,075円 |
| 石けん(3個入) | 3回 | 6,534円 |
| サイリウム(350g) | 3回 | 4,899円 |
| クレンジングフォーム | 1回 | 2,244円 |
| 合計 | 45回 | 192,935円 |
年間192,935円、月換算で16,078円。
実店舗のカード179,546円に足すと195,624円。
家計簿の188,010円との差は4.0%に収まった。
数字が合ったので、これが差の正体でまちがいなし。
おからパウダーが年13回っていうのは、自分でも笑った。
ほぼ月1。
これはもう、定期購入と呼んでいいと思う。
なんで、同じものを45回も買ってたのか
ここが、自分でもおもしろかったところ。
意識して定期購入にしたわけじゃない。
気づいたらそうなってた。
理由をたどると、食事のほうが先に決まってた。
わが家のルールはこれだけ。
| いつ | 何を食べるか |
|---|---|
| 毎朝 | おから蒸しパン |
| 平日の昼 | 食べない |
| 平日の夜 | 妻の作る和食 |
| 週末 | 蒸し野菜の料理 |
これが決まってると、買うものが自動的に決まる。
おからパウダーとサイリウムとプロテインは切らせない。
コーヒー豆はまとめて2kg。
野菜は週末のぶん。
「今日は何を買おうかな」って時間が、そもそも発生しない。
買わなくなったもののほうが、はっきりしてる
買うものが決まったことより、買わないものが決まったことのほうが、実は大きかったと思ってる。
菓子パンは買わない。
総菜も買わない。
ジュースも買わない。
ファミリーレストランにも行かなくなった。
がまんしてるというより、買い物のときに視界に入らなくなったって感覚に近い。
基準は1行だけ。
料理人が作っていないものは食べない。
この線を引くと、スーパーやコンビニの棚の大半が対象から外れる。
だから買い物が速い。
売り場を歩く距離も、迷う時間も減る。
ルールを1行決めただけで、判断の量がまとめて減った。
⚠️ ここは前提を書いておかないとフェアじゃない
この形が回ってるのは、平日の夜に妻が料理を作ってるから。
わが家は1馬力で、妻は専業。
その前提の上に成り立ってる話なので、そのまま真似できる形じゃない。
共働きの家庭で総菜を買うのは、時間をお金で買ってるだけで、まったく合理的だと思う。
「総菜はムダ」と言いたいんじゃなく、「わが家ではこの形が回ってる」と言ってるだけ。
1馬力と2馬力、どっちが正解という話でもない
ついでに、ここは誤解されたくないので書いておく。
| 収入 | 支出 | |
|---|---|---|
| 2馬力 | 多い | 多くなりがち(外注できる分、外注する) |
| 1馬力 | 少ない | 抑えやすい(時間で代える余地がある) |
どっちが正解という話じゃないと思ってる。
どっちの形でも、収入と支出の両方を考えて工夫しないと、収支は成り立たない。
2馬力だから安心ってこともないし、1馬力だから詰むってこともない。
それが、いまのところの実感。
だから、1馬力じゃ無理だと最初からあきらめるのは、もったいないと思う。
無理かどうかじゃなく、その形とどう付き合うかを考えたほうが早い。
やってるのは、その工夫のひとつにすぎない。
共働きなら本当に収入が倍になって楽になるのか、って点は、子育て期の共働きは「1.5馬力」になると考えている理由として別の記事に書いた。
それと、うちも最初から1馬力だったわけじゃない。
子供ができるまでは、妻もパートに出てた。
子供ができてから専業に。
そのうえで書いておきたいのは、子育てと家事は、それだけで相当に大変ってこと。
「働いてない」って言い方が実態に合ってないのは、そばで見てればすぐわかる。
わが家の食費が回ってるのは、自分の工夫じゃなく、そこが回ってるから。
そのうえで、これは推測として書くけど、
食費と、たぶん健康にかかるお金を合わせたトータルでは、抑えられてるほうなんじゃないかと思ってる。
比べられる相手がいないから、証明はできない。
ただ、質を上げたぶんは、別のところで戻ってきてる気がしてる。
✅ 習慣にすると、支出はサブスクになる
「定期購入の契約」は1つもしてない。
ボタンも押してない。
それでも実態は完全に定期購入。
順番はこうだった。
食事を習慣にした → 買うものが固定された → 結果として定期購入になった。
サブスクにしようとしたんじゃなく、習慣にしたら勝手にサブスクになってた。
そして、これがいちばんの効き目だと思ってるんだけど、
頭を使わなくて済む。
毎日「何を食べようか」「何を買おうか」を考えるのは、思ってるより疲れる作業。
それを決めなくてよくなると、そのぶんの判断力が別のことに使える。
それを、楽しみのほうに回すことにした。
ホテルに行くか、外食に行くか。
そういうところにだけ頭を使う。
規律ある日常の上に、自由な浪費を置く。
自分に置いてるルールは、この1行だけ。
年19万円の定期購入は、この「規律ある日常」のほうの正体だった。
削るべきムダが見つかったんじゃなく、うまくいってる仕組みの中身が、たまたま数字で見えただけだったってわけ。
なんで一覧表から漏れたのか
理由を3つ考えた。
どれも、雑だったからじゃないと思ってる。
⚠️ 「サブスク」の定義から外れてた
- 契約じゃないから。申し込んだ覚えも、契約書もない。そのつどの買い物
- 解約ボタンがないから。やめる手続きが存在しないので、「やめる候補」として意識に上がらない
- 1回の金額が小さいから。775円や1,633円が並んでるだけなので、明細を見ても引っかからない
2つ目がいちばん効いてたと思う。
サブスクの見直し記事は、どれも「解約する」が前提。
でも解約ボタンのない支出は、その手順に乗らない。
止めるとしたら「次から買わない」しかないのに、次に買うのが2か月後だから、そのときには忘れてる。
✅ 対策:契約ベースじゃなく「回数ベース」で数える
サブスクを「契約してるもの」で数えるのをやめた。
いまは「1年で2回以上買ってるもの」で数えてる。
契約の有無じゃなく、くり返してるかどうか。
この基準に変えたら、19万円が表に載った。
ついでにわかったこと:海外通販はカードが通らなかった
この19万円の中でいちばん大きいのが、海外通販で買ってるサプリメント(年9回・71,289円)。
ここで、把握を難しくしてる理由がもうひとつ見つかった。
海外のサイトだから決済が海外あつかいになって、手持ちのクレジットカードでは決済できなかった。
たぶん、前に自分で海外決済をブロックする設定にしてたんだと思う。
設定した記憶はうっすらあるけど、いつだったかは覚えてない。
💬 結局どうしたか
バーコード決済(PayPay)が使えたから、それで払ってる。
不正利用対策としてカードの海外決済を止めておくのは悪くない設定だと思ってるし、いまも解除してない。
ただ、支払い手段が1つ増えたぶん、支出の通り道も1本増えた。
カードの明細を見ても、この71,289円は出てこない。
これは自分でも皮肉だと思ってる。
安全のためにカードを止めた結果、別の決済手段が増えて、把握はかえって難しくなった。
クレジットカードだけ見てれば全部わかる、って前提が崩れてる。
正直に書く。これは削るべき支出じゃない
ここまで読むと「年19万円もムダ遣いしてた」って話に見えるかもしれない。
でも、これを削るつもりはない。
自分の結論に不利なので、先に書いておく。
中身を見返すと、コーヒー豆、おからパウダー、プロテイン、石けん、入浴剤、サプリメント。
どれも、ぜいたく品じゃなく、ふだん使いのものを質を上げて買ってるだけ。
卵も牛乳も納豆も肉も、最安値のものは選んでない。
野菜は国産、調味料は有機か自然製法のもの。
健康を考えてのこと。
💬 意外だったこと
物価が上がって、ワゴンセールの値段も上がってきた。
その結果、最安品と中級品の価格差が縮まってる。
だから中級品のブランドをそのまま買い続けてて、体感では、値上がりの影響をあまり受けてない。
安いものほど値上げ幅が大きいから、もともと安いものを買ってない家計のほうが、物価高に鈍くなる。
これは自分でも予想外だった。
だから問題だと思ってるのは、19万円使ってたことじゃなく、19万円を数えてなかったこと。
使うかどうかは、数えたあとで決めればいい話。
数えてないと、決めることすらできない。
自分の家で探す手順(10分ほど)
✅ 注文履歴を1年ぶんさかのぼるだけ
① 使ってる通販サイトの注文履歴を、1年前まで表示する
② 同じ商品名が2回以上出てくるものだけにマーカーを引く(1回だけのものは無視でOK。それは定期購入じゃない)
③ 商品ごとに「回数 × 単価」で年間額を出す
④ 全部足して12で割る=あなたの「見えない定期購入」の月額
⑤ カード以外の決済(バーコード決済・銀行振込・代引き)で買ってるものがないか、最後に確認する。ここが抜けると、自分みたいに7万円ぶん見落とす
この金額は、固定費の見直しにも、生活防衛資金の計算にも効いてくる。
収入が止まっても、注文をやめないかぎり出ていき続けるお金だから。
自分は「止められない支出」のほうに入れて計算し直した。
やめたほうがいい人
⚠️ 以下に当てはまる人は、この作業をしても意味が薄い
- ネット通販をほとんど使わない人。実店舗中心なら、カードの明細を見れば全部出る
- 数えたあとで削るつもりがない人……と言いたいところだけど、自分も削るつもりはない。それでも数える価値はあると思ってる
- 数えたらがまんしたくなってしまう人。この記事は節約を勧める記事じゃない。数えたせいで買うのが後ろめたくなるなら、やらないほうがいい
- いま家計が本当に苦しい人。19万円を探すより先に、金額の大きい固定費から見たほうが早い
向いている人
✔️ こんな人に向いてる
- サブスクは全部書き出したはずなのに、なぜか手元が思ったより薄い人
- 家計簿アプリの数字と、カードの明細が合わない人
- バーコード決済や海外通販を併用してる人(カードだけ見ても出てこない)
- 生活防衛資金や固定費を、これから計算しようとしてる人
後悔しない扱い方:削る前に、置き場所を決める
数え終わったあとの扱い方だけ、最後に書いておく。
この月16,078円は、「削る候補」じゃなく「止められない支出」の側に入れた。
収入が止まっても、注文をやめないかぎり出ていくから。
そのぶん、生活防衛資金として持っておくべき金額は上がる。
逆に言えば、削るかどうかを決めるのは、置き場所を決めたあとでOK。
削らないと決めたなら、そのぶん現金を厚くする。
削ると決めたなら、そのぶん現金は薄くていい。
どっちでもいいけど、数えてないとどっちも選べない。
📝 まとめ
- 引いてた線は「契約書があるかどうか」。でも家計から見れば、家賃もコーヒー豆も同じ
- サブスク一覧表は作ってた(月164,370円+年払い分=年2,344,180円)。それでも年192,935円が漏れてた
- 正体はネット通販の定期購入。45回・8品目。おからパウダーは年13回で、ほぼ月1
- 契約は1つもしてない。食事を習慣にしたら、買うものが固定されて、勝手に定期購入になってた。おかげで「今日は何を買おうか」を考えなくて済み、判断力を別のことに回せてる
- 効いたのは「買わないもの」を1行で決めたこと。料理人が作ってないものは食べない。これで棚の大半が視界から消えた。ただしこれは、妻が作ってくれてる前提の上の話
- 漏れた理由は「解約ボタンがないから」。サブスクの見直し記事は全部「解約する」が前提で、この支出はその手順に乗らない
- 数え方を「契約してるもの」から「1年で2回以上買ってるもの」に変えると、表に載る
- 海外通販は、カードの海外決済を止めてたから、バーコード決済で払ってた。カードの明細だけ見ても出てこない
- 正直な話、これは削らない。問題は19万円使ってたことじゃなく、19万円を数えてなかったこと
数えるのに10分。
削るかどうかを決めるのは、そのあとでOK。
順番だけ、まちがえないように。
この19万円を「止められない支出」に入れ直した結果、わが家の生活防衛資金がいくらになったのかは、別の記事に書いた。
一般的な目安と、ずいぶんちがう数字になってる。


