副業月5万の36歳SEが”マイクロ法人”を作って社会保険料が逆に月2万増えた話

マイクロ法人で社会保険料が増えた体験談のイメージ 資産運用・節税

📋 この記事でわかること

  • 会社員×副業でマイクロ法人を作ると社会保険料が”逆に増える”理由
  • 設立前に知っておけば防げた3つの落とし穴(具体的な金額つき)
  • 「得になる人・損になる人」の違いを会社員・フリーランスで比較
  • 副業収入300万円未満の会社員が今すぐやるべき最適解

先日、副業仲間のKさんから連絡がありました。

「マイクロ法人って作った方がいいかな?YouTubeで節税になるって動画を見て、本気で設立を検討しているんだけど」

実は私も少し前に、まったく同じことを考えていました。副業収入が月5万円を超えてきたタイミングで、「そろそろ節税したい」とYouTubeで情報収集していたんです。

でも、設立に踏み切る前にしっかり調べたことで、ギリギリのところで思いとどまりました。会社員が副業でマイクロ法人を作ると、社会保険料が節約どころか逆に月2万円以上増える——そのことを、設立前に知ることができたからです。

「それ、私もまさに今その段階だよ」とKさんに伝え、私が調べた内容をすべて共有しました。この記事は、そのときKさんに話した内容をまとめたものです。


Kさんの状況|なぜ私は止めようと思ったのか

KさんはSEとして働きながら、ブログと受託開発で副業収入を積み上げてきた努力家です。状況を聞いた瞬間、「少し前の自分とまったく同じだ」と思いました。

項目Kさんの状況
年齢・職業36歳・会社員SE
本業年収520万円
副業内容ブログ+受託開発
副業月収月3〜7万円(年間約70万円)
社会保険本業の会社で厚生年金・健康保険に加入中
法人設立の動機YouTubeで「年50万節税できる」動画を見た

私も同じような動画を見て、設立費用の相場を調べるところまで進んでいました。そのときに知った内容が、Kさんにとって必要な情報だと確信しました。


マイクロ法人で失敗する人の共通点

Kさんが見ていたのと同じような動画を、私も複数チェックしていました。

「会社員でもマイクロ法人を設立することは可能。副業収入を法人に移すことで、社会保険料と所得税を大幅に削減できる」——一見すると説得力があり、シミュレーションの数字まで出ていました。

ただ、よく調べると大事な前提が省かれていることがわかりました。

あの動画のシミュレーションは、「フリーランス(個人事業主)が法人化した場合」の話だったんです。

失敗する人に共通するのは、「会社員にも同じ節税効果がある」と思い込んでいること。設立費用として登録免許税で6万円、法人印鑑の作成に1.5万円——合計約8万円の初期費用をかけて法人を作っても、社会保険料が節約できないどころか、逆に増えてしまう可能性が高いんです。


社会保険が増える本当の理由(会社員は要注意)

Kさんに最初に説明したのは「社会保険の合算」という仕組みです。

💡 ポイント

2か所以上から給与・役員報酬を受け取る場合、社会保険はそれぞれの報酬を合算して保険料が計算されます。本業の給与+マイクロ法人の役員報酬=合算額で保険料決定。マイクロ法人を設立して役員報酬を設定した時点で、保険料の計算基準が上がってしまいます。

🔍 会社員 vs フリーランス|結果がまったく違う理由

  • 会社員 → 本業で社会保険に加入済み。マイクロ法人の役員報酬が合算され、保険料が増える
  • フリーランス → 国民健康保険加入中。マイクロ法人で社保に切り替えることで、保険料が下がる可能性あり

※動画で紹介される節税スキームは「フリーランス向け」の話。会社員には当てはまらないケースがほとんどです。

具体的な数字で示すとこうなります。

項目設立前設立後(想定)
本業分の社会保険料(個人負担)月約3.5万円月約4.5万円(合算で増加)
マイクロ法人分の社会保険料0円月約1万円
合計月約3.5万円月約5.5万円
差額+月2万円(年間+24万円)

年間で+24万円の負担増。節税が目的のはずが、完全に逆効果になります。


設立前に絶対知るべき3つの落とし穴

① 節税できる対象者が「会社員」ではない

「Kさん、あの動画はフリーランス向けの話なんです」と最初に伝えました。YouTube動画やブログで紹介されているマイクロ法人の節税メリットは、主に「個人事業主(フリーランス)が法人化した場合」の話。会社員では社会保険の仕組みが根本的に違うため、同じ効果は期待できません。

② 赤字でも7万円かかる「法人住民税の均等割」

法人住民税(均等割)=年7万円。利益ゼロでも必ず発生し、都道府県に2万円、市区町村に5万円。廃業するまで毎年逃げられません。副業収入が年70万円の段階では、この固定費がかなり重くのしかかります。

③ 決算・申告の手間が「想定外」にかかる

法人になると毎年「法人決算申告」が必要です。顧問税理士に依頼すれば年間15〜30万円。自分でやれば副業で稼いだ時間がすべて経理と申告の勉強に消えていきます。「副業で稼ぐ時間を法人維持の手間に使うことになるよ」——Kさんにそう伝えました。


実際いくら損する?リアルな試算

コスト項目年間の試算
社会保険料の増加分+24万円
法人住民税の均等割+7万円
設立初期費用(初年度のみ)+8万円
経理・申告の学習時間(機会損失)推定20〜30時間
合計(初年度)約39万円

副業収入が年間70万円に対して、法人化で約39万円の追加コストが発生する計算です。「それを聞いて、設立をやめる気になった」とKさんは言っていました。

⚠️ 注意点・デメリット

  • 会社員は社会保険が二重加入になり、保険料が増える可能性が高い
  • 法人住民税の均等割(年7万円〜)は赤字でも必ず発生する
  • 税理士費用は年間15〜30万円が相場。自分でやると膨大な時間コストがかかる
  • 副業年収が500万円未満では法人化のメリットがほとんど出ない

正直に言うと、

ここを放置している人はずっと損し続けます。

  • 経費の入れ漏れ
  • 青色申告未対応
  • 帳簿ミス

これだけで毎年5万〜10万円は消えます。マイクロ法人より先にやるべきことは1つです。

初月無料です。「今年の確定申告に間に合わせる」なら今しかありません。


得する人・損する人の違い

項目得になるケース損になるケース
雇用形態フリーランス(国民健保)会社員(厚生年金・健保加入済み)
副業年収500万円以上300万円未満
事務作業税理士に全部任せられる自分でやる予定
目的所得分散・節税「なんとなく節税できそう」

✔️ こんな人は設立を検討してもよい

  • フリーランス(国民健康保険加入者)で副業年収が500万円以上
  • 税理士費用を払っても十分なメリットが出る収益規模がある
  • 法人化の仕組みを税理士と事前に確認済み

副業300万円未満でやるべき最適解

「では副業収入が300万円未満の今、何をすればいいの?」とKさんに聞かれました。私の答えは1つです。まず確定申告を自動化・最適化することです。

✅ おすすめの理由

青色申告65万円控除を使い切る+帳簿を自動化して申告ミスをなくす——この2つをやり切るだけで、手取りへのインパクトは法人化より大きいです。Kさんの場合、青色申告の控除だけで年間10万円以上の節税になる計算。法人設立の初期費用8万円より、はるかにリターンが大きい。

私がKさんに強くすすめたのがマネーフォワードクラウド確定申告です。

  • 銀行・クレジットカードと自動連携で帳簿が自動生成される
  • 副業の経費管理が月5分で完了する
  • 青色申告書の作成がそのままできる
  • 将来法人化を検討するときも、同じサービスで会社設立まで対応できる
副業年収最適な選択肢理由
〜100万円個人(確定申告のみ)税負担が低く、法人コストが割に合わない
100〜300万円個人事業主(青色申告)65万円控除+経費計上で手取り最大化
300〜500万円個人事業主+税理士相談法人化の判断は専門家に委ねる
500万円以上マイクロ法人化を税理士と検討ここで初めて社会保険最適化の効果が出始める

📝 まとめ

  1. マイクロ法人の節税は「フリーランス向け」の話。会社員は社会保険が二重加入になり逆に増える
  2. 法人住民税の均等割(年7万円)は赤字でも発生。設立初年度だけで約39万円のコストになる
  3. 副業年収300万円未満の会社員は、まず青色申告+帳簿自動化で手取りを最大化するのが正解
  4. 法人化の検討は副業年収500万円超えてから、税理士に相談した上でが鉄則

Kさんには「マイクロ法人は今じゃない。まずマネーフォワードで確定申告を自動化することが先決」と伝えました。これを読んでいるあなたも、設立の前にぜひ一度立ち止まって考えてみてください。

正直に言うと、

ここを放置している人はずっと損し続けます。

  • 経費の入れ漏れ
  • 青色申告未対応
  • 帳簿ミス

これだけで毎年5万〜10万円は消えます。マイクロ法人より先にやるべきことは1つです。

初月無料です。「今年の確定申告に間に合わせる」なら今しかありません。

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