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📋 この記事でわかること
- 4つの証券会社を同時に使っている50歳が、新NISAだけ松井証券に置いている理由
- 現金を1円も入れずに投資信託が88,624円まで育った仕組み(投信残高ポイント)
- 知らないと1円ももらえない「毎月エントリー」の落とし穴
- 使ってわかった松井証券のデメリット3つ(出金・店舗・ポイント対象外の条件)
- 2026年2月に変わったMATSUI Bankの金利ランクと、口座開設直後だけ使える枠
松井証券の口座画面を開いたら、買った覚えのない投資信託が88,624円になっていました。
eMAXIS Slim先進国株式(除く日本)。含み益は+6,227円、率にして+7.6%。おかしい、と思いました。この銘柄に現金を入れた記憶が、一度もないからです。
明細をさかのぼって、ようやく理解しました。毎月付与されていた松井証券ポイントが、そのまま自動で投資信託に化けていたんです。ここまで積み上がるのに、2年半かかっていました。
私は営業職で、子供3人を1馬力で育てています。横浜市の賃貸暮らしです。投資を始めたのは40代に入ってから、2020年の緊急事態宣言で急に時間ができたときでした。いまは50歳です。証券会社を選ぶ知識なんてなかったので、目についた順に口座を開き、気づけば松井・マネックス・三菱UFJ eスマート・SBIの4社に資産が散らばっていました。
効率は最悪です。管理画面を4つ開かないと全体像がわかりません。でもそのおかげで、同じ時期に・同じような商品を・4社で持ち続けるという、なかなかできない比較ができました。
その4社を並べたとき、松井だけが明確に違ったポイントがひとつあります。そして同時に、松井には正直「これは不便だ」と思うデメリットも3つありました。どこで新NISAを始めるか、まだ決めきれていませんか。
📚 このシリーズの記事(40代から始める新NISA入門)
- 【はじめに編】40代から始めるのは遅い?4年後の実績で答えます
- 【証券会社編】楽天・SBI・松井の違いを初心者向けに解説
- 【手順編】松井証券で新NISAを始める方法(口座開設から積立設定まで)
- 【体験談編】4証券を使った私が松井証券に置いた理由(この記事)
- 【使い分け編】iDeCoとNISAはどっちが先?私がiDeCoをやらなかった理由
証券会社を4つも持つことになった、あまり褒められない経緯
先に正直に書いておくと、私は「4社に分散させよう」と戦略的に考えたわけではありません。単に、そのときどきで開いていったら4つになっていただけです。
2020年に最初の口座を開き、翌2021年にレバレッジ型の投資信託を積み立てようとしたら、その銘柄を扱っていない会社があった。ポイント還元のキャンペーンを見て別の会社を開いた。新NISAが始まったとき、既存の特定口座とは別の会社にしたほうが管理しやすい気がした。──そういう積み重ねです。
証券会社の比較記事はどれも「まずは1社に絞りましょう」と書いています。正論だと思います。でも実際に長く続けていると、扱っている商品の違いや制度改正で、口座は自然に増えていきます。私と同じように2つ3つと持ってしまっている方は、たぶん珍しくありません。
増えた口座をあとから1社にまとめ直すこともできますが、投資信託の移管には1銘柄ごとに費用がかかります。楽天・マネックスから松井へ投信を移した実費を見てから決めるのが確実です。
2020年、初めての買付でクリックする指が震えた
それまでの私は、貯金残高すらまともに見ていませんでした。中小企業の営業職で、出世コースからは早々に外れています。転勤は3回、そのたびに身の丈以下の賃貸を選んで家賃を最小限にしてきました。「このまま退職まで惰性で生活できるだろう」くらいの感覚だったんです。
それが緊急事態宣言で急に手持ち無沙汰になり、時間を全部YouTubeに突っ込んだ結果、情報が一気にアップデートされました。ラッキーだったと思っています。
ただ、初めての買付ボタンを押すとき、本当に指が震えました。あの感覚は今も鮮明に覚えています。もし今この記事を読んでいるあなたが「口座は作ったけど、まだ1円も買っていない」という状態なら、それは怠慢ではなく普通の反応です。私もそうでした。
4社を同じ期間・同じような商品で持ち続けてわかったこと
2026年7月16日時点の、4社の保有状況です。数字はすべて実際の口座から拾ったもので、合算すると評価額62,373,663円、評価損益は+36,451,364円になります。元本はおよそ2,592万円なので、約2.4倍まで来ました。
先に断っておくと、私は信用取引を一切していません。レバレッジがかかっているのは投資信託の中身だけで、借金はしていない。これは自分に課しているルールです。
| 証券会社 | 保有している主な商品 | 損益率 | 私の使い方 |
|---|---|---|---|
| 松井証券 | iFreeNEXT FANG+(NISA)/eMAXIS Slim先進国(特定) | +54.0% | メイン。新NISAはここ |
| マネックス証券 | NASDAQ100トリプル(旧一般NISA・特定)/レバナス | 旧NISA枠 +198.49% | 旧NISA枠の保管専用(触らない) |
| 三菱UFJ eスマート証券 | トリプル/レバナス(特定) | +179.3% | 積立の分散先 |
| SBI証券 | レバナス(特定・取得単価22,051)/トリプル | +227.08% | 最古参ポジションの継続分 |
数字だけ見るとSBIやマネックスのほうが派手です。ただしこれは買った時期と商品が違うだけで、証券会社の優劣ではありません。2021年から積み立てているレバレッジ型と、2024年に始めた新NISAの銘柄を、同じ土俵で比べても意味がないからです。
証券会社そのものの差が出たのは、リターンではなく「持っているだけで何かが起きるか」のほうでした。
松井のNISA口座はFANG+で+54.0%(2026年7月時点)
松井の新NISA口座で積み立てているのは、iFreeNEXT FANG+です。オルカンでもS&P500でもありません。
2026年7月16日時点で、評価額5,159,607円、評価損益+1,809,607円、損益率+54.0%。基準価額は96,252円で、私の取得単価は62,493円でした。積立ルールは毎月5万円の自動積立に加えて、年初(1〜2月)に60万円を一括で入れています。入金方法は2024年11月まで銀行からの定期入金、2024年12月からはMATSUI Bankのスイープ入金で、クレカ積立は使っていません。うちの会社は夏のボーナスが少なく冬が多いので、冬のボーナスから60万を確保して年明けに買い付ける形です。
💡 ポイント
集中型のFANG+を選べたのは、攻めたかったからではありません。家賃を最小限にして固定費を絞り、生命保険にも一度も入っていない。守りが固いから、増やす側は集中させられる。順番が逆だと、たぶん値動きに耐えられませんでした。
現金を1円も入れずに、投資信託が88,624円まで育っていた話
冒頭の話に戻ります。松井の特定口座に入っていた、eMAXIS Slim先進国株式(除く日本)の88,624円です。
この枠に、私は現金を一度も入れていません。入金履歴を確認しても、この銘柄への振替はゼロです。にもかかわらず評価額88,624円、評価損益+6,227円(+7.6%)になっている。
正体は松井証券の投信残高ポイントでした。投資信託を持っているだけで毎月付与されるポイントを、そのまま自動で投資信託の買付に回す設定にしていたんです。設定したこと自体を忘れていました。
✅ おすすめの理由
4社を同じように放置していたのに、松井だけが「放置しているあいだも勝手に元本が増える口座」になっていました。金額としては8.8万円と小さいですが、これは追加入金なしで発生した分です。証券会社選びで効いてくるのは、こういう「何もしなくても差がつく仕組み」のほうだと実感しました。
補足しておきます。この8.8万円は受け取ったポイントの累計ではありません。私は途中、この先進国株式を一部売却してFANG+の積立原資に回していた時期がありました。売った分だけ、この枠の残高は減っています。実際に受け取ってきたポイントの総額はもっと大きく、直近24か月では28万3,504ポイントありました。
つまりこの枠は「貯金箱」ではなく、現金を足さずに新NISAの買付原資をつくる中継地点として使っていたことになります。履歴の実物と、還元率がファンドごとにどれだけ違うかは、こちらにまとめました。
仕組み:最大1%の投信残高ポイントが、そのまま投信に化ける
松井証券の「最大1%貯まる投信残高ポイントサービス」は、保有している投資信託の残高に応じて、毎月ポイントが付与される仕組みです。公式の説明を確認すると、押さえておくべき点は4つあります。
- 全銘柄が対象。eMAXIS Slimシリーズのような低コストのインデックス投信も含まれます
- すべての口座が対象。NISA口座・特定口座に加え、iDeCo口座も含まれます
- 他社で買い付けた投信も還元対象になります(移管してきた分)
- 付与されたポイントは、投資信託の買付に回すことができます
「1%」という数字だけ見ると小さく感じるかもしれません。ただしこれは年率で、残高に対して毎年かかり続けるものです。同じ商品を10年20年と持ち続ける前提なら、無視できる差ではありません。しかも私の場合、その分が現金として消えずに投信に化けているので、そこからさらに増えていました。
⚠️ 毎月エントリーしないと、1円ももらえない
ここが一番の落とし穴です。この投信残高ポイントは、毎月エントリーの操作をしないと付与されません。口座を持っていて、対象の投信を持っていても、エントリーしていない月の分は入ってきません。
つまり「松井に口座があるのに1円も貯まっていない」という人は、たぶん残高が足りないのではなく、エントリーしていないだけです。私も最初の数ヶ月、ここに気づかず取り逃していました。
💡 ポイント
スマホのカレンダーに毎月1回のリマインダーを入れておくのが確実です。私は給料日の翌日に「松井エントリー」という繰り返し予定を置いています。作業自体は10秒で終わります。エントリーを忘れた月は、あとから遡って取り戻すことができません。
ちなみにこのポイント、私の口座では24か月で28万3,504ポイントになりました。還元率がファンドごとにどれだけ違うか、ネット証券5社でどこに差がつくかは別記事にまとめています。
MATSUI Bankの金利は、2026年2月から仕組みが変わっています
松井証券には「MATSUI Bank」という銀行サービスが紐づいています。ここの金利が、2026年2月9日から「証券残高連動 円普通預金ランク別金利プログラム」に変わりました。以前の一律0.41%ではなく、証券口座の残高に応じてランクが決まる方式です。
| ランク | 判定条件(証券残高) | 金利(年率・税引前) |
|---|---|---|
| プラチナ | 1,000万円以上 または新規口座開設から3ヶ月以内 | 0.65% |
| ゴールド | 500万〜1,000万円未満 | 0.55% |
| シルバー | 500万円未満 | 0.45% |
注目すべきは「新規口座開設から3ヶ月以内はプラチナ扱い」という条件です。残高が少ない人でも、開設直後の3ヶ月だけは最高ランクの金利が適用されます。
これは裏を返すと、「買う商品を決めてから口座を開く」より「先に口座を開いてから考える」ほうが有利ということです。銘柄選びに3ヶ月悩んだとしても、その待機期間に最高ランクの金利がついている。私は当時この仕組みを知らず、開設から実際に買うまでの1ヶ月を無駄にしました。
松井証券の正直なデメリット3つ(使ってわかった)
ここまでいいことばかり書いてきたので、不便な点も同じ密度で書きます。2年半使って、実際に「これは面倒だ」と感じたのは次の3つです。
⚠️ 注意点・デメリット
- 自動出金の機能がない。証券口座で売却して現金化しても、自分で出金操作をしないとMATSUI Bankの口座には移りません。「売ったのにお金が入ってこない」と焦るのはこれが原因です
- MATSUI Bankから入金して現金決済で投信を積み立てると、ポイントが付きません。ポイント目的なら決済方法の選択に注意が必要です
- MATSUI Bankには実店舗がありません。住宅ローンなどを対面でじっくり相談したい人には向きません
加えて、以前から言われている点としてクレカ積立がJCBオリジナルシリーズ限定(2025年5月24日から対応)である点、株式の取扱銘柄数はSBI証券より少ない点があります。三井住友カードや楽天カードで積み立てたい人には、そもそも選択肢に入りません。
ただ、私の使い方では2つ目と3つ目はほぼ影響しませんでした。売却する予定がなく、対面相談も必要としていないからです。逆に1つ目の「自動出金がない」だけは、実際に一度戸惑いました。デメリットが自分に刺さるかどうかは、使い方次第です。
松井を選んだほうがいい人/選ばないほうがいい人
✔️ こんな人におすすめ
- 買ったら基本的に売らず、10年20年と持ち続けるつもりの人(残高ポイントが効いてくる)
- すでに他社で投信を持っていて、移管を検討している人(他社買付分も還元対象)
- 証券口座に待機資金を置いたままにしがちな人(MATSUI Bankの金利が効く)
- JCBオリジナルシリーズを持っている、または作ってもいい人
- 画面がシンプルなほうが続けやすいと感じる人
逆に、頻繁に売買して都度出金したい人、三井住友カードや楽天カードでクレカ積立をしたい人、対面で相談したい人は、松井以外を選んだほうがストレスがありません。私自身、旧NISA枠はマネックスに置いたままにしています。全部を1社に寄せることが正解だとは思っていません。
口座開設の手順(スマホで最短10分・4ステップ)
手続き自体は簡単です。私が実際にやった順番で書きます。
- 公式サイトから口座開設を申し込む(メールアドレスを登録)。このとき「NISA口座も同時に申し込む」に必ずチェックを入れる。あとから追加すると税務署の確認を挟むぶん日数がかかります
- 本人確認書類をアップロード(マイナンバーカード、または運転免許証+マイナンバー通知書)。スマホのカメラで撮って送るだけです
- 審査完了の通知を受け取る(通常1〜3営業日。NISA口座の開設はもう少しかかることがあります)
- ログインして積立設定をする。銘柄と毎月の金額を選ぶだけ。松井証券は月100円から積立ができます
そしてログインしたら最初に、投信残高ポイントのエントリーを済ませておくこと。ここまでやって、はじめて「持っているだけで増える口座」が完成します。
なお、この4社の口座は今も全部残したままです。それぞれをどう使い分けているのか、評価額まで含めた実際の役割分担は別の記事に書きました。
よくある質問
Q. 他社で持っている投信も、ポイントの対象になりますか?
他社で買い付けた投信も還元の対象になります。ただし移管手続きが必要で、移管元の証券会社によっては手数料がかかる場合があります。金額が小さいうちは、無理に移さず新規分から松井にする、という選び方でも問題ありません。
Q. ポイントはいつ、どこで確認できますか?
付与は毎月です。ログイン後のポイント履歴画面で、月ごとの付与額を確認できます。「エントリーしたのに入っていない」と思ったら、まず対象月のエントリー状況を確認してください。私の場合、投信買付への自動振替を設定しているので、ポイント残高ではなく投信の口数として積み上がっていました。
Q. 48歳から始めても遅くないですか?
私自身が40代で投資を始めて、いま50歳です。それ以前は、32歳のときに一度買ったきり13年間放置していただけで、実質的にはブランクでした。あらためて始めたのが2020年、資産形成として本格化したのは新NISAが動き出した2024年からです。その松井のNISA口座が、いま+54.0%になっています。もちろん今後どうなるかはわかりません。ただ、「もう遅い」と思って何もしなかった期間のほうが、私の場合は明確に損でした。年齢の話は40代からNISAを始めるのは遅い?で実績つきで書いています。
Q. 投資に回すお金がそもそもありません
私は子供3人を1馬力で育てながらやっています。原資は増収ではなく固定費の削減です。家賃を身の丈以下に抑え、生命保険には一度も入らず、サブスクはYouTube Premiumのファミリープラン1本だけにしています。その具体的な手順は固定費を削って浮いた全額を新NISAに回した話にまとめました。
📝 まとめ
- 4社を同じように放置していたが、松井だけが「何もしなくても元本が増える口座」だった
- 現金を1円も入れていない投信が、ポイントの自動再投資だけで88,624円(+7.6%)になっていた
- ただし投信残高ポイントは毎月エントリーしないと1円も入らない。忘れた月は取り戻せない
- MATSUI Bankは2026年2月から残高連動のランク制。開設から3ヶ月は誰でも最高ランクの年0.65%
- デメリットは自動出金がないこと・現金決済の積立はポイント対象外なこと・実店舗がないこと
- 松井のNISA口座は2026年7月時点でFANG+が+54.0%。ただし今後を保証するものではない
私が一番もったいなかったのは、口座を作ってから実際に買うまでの1ヶ月と、エントリーを知らなかった数ヶ月です。ポイントは口座がなければ1円も発生しません。迷っている今月の分は、あとから遡ってもらうことができません。
※本記事の数値はすべて筆者本人の口座の実績(2026年7月16日時点)であり、将来の運用成果を保証するものではありません。制度・サービス内容は変更される場合があるため、申込前に必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。投資判断はご自身の責任でお願いします。
相場が大きく下げたときに実際どうなるのかは、私の12年前の体験がいちばん参考になると思います。



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